検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:1,506 hit

記憶 ページ9

??side


ずっと親友だって言ってた。

『同じクラスで良かった!友達一緒の方がいいからさー!』

『私達、ずーっと親友でいようね!』

何がいけなかったの?何がダメだったの?

『近寄らないで!こないで!』

『ねー、今度買い物行こうよ、二人で!ウザいのいなくなったしー!』

私が悪いはずなのに、ダメだったのは私のはずなのに、その理由すら分からない。

本当に自分は、クズだと思う。

だって、友達だって言ってたから。

信じた私がバカだったのかな。信じなければ良かったのかな。

『は?アンタうちのグループじゃないじゃん?』

『やめてよ、ホントに。ホントムカつく...』

友達じゃなかったの?

なんで一回喜ばせたの?


最初から一人にしてくれればよかったじゃん…。
こんなクズなんだからさ。


??「...っ、」

気がつくと、妙に広い白い天井が見えた。

??「え...何、どこ、っいっ...!!?」

ビリビリと左腕が痛む。ふわふわした全身の感覚に違和感がして見てみると、私の体より大きめのパジャマが着せられていた。

よく見てみると、怪我をしていた場所に包帯や絆創膏がしてあった。左腕の包帯は少し膿が滲んでいる。

??「お、起きたか」

??「っ!?」

さっきからいたらしい男の人に気付かなくて、思わず驚いてしまった。

細めのヘアバンドで髪を上げてぼさっとした感じの髪を、後ろで少しだけ結んでいる。白衣や出で立ちから、何となくお医者さんなのかなと思った。

カチャ、

??「あ、起きた?良かったー!」

次は、ワイシャツの上に薄い緑色のパーカーを着た女の人(すごい美人...)が、にこやかに入ってきた。

??「大丈夫?ひどい怪我でここに来てすぐ倒れちゃったんだよ」

??「あ、はい。すみません...」

??「ううん、全然!えっと、何か飲めるかな?牛乳とか...」

??「あ、えと...すいません、牛乳は...」

...恥ずかしながら、白い飲み物には嫌な思い出があるのでちょっと避けたい。でもせっかく出すって言ってるのに...申し訳ない。

??「分かった!紅茶は?今フルーツティーしかないんだけど...」

??「大丈夫です」

??「オッケー、入れてくるね」

ニコッと笑って女の人が言う。この人、意識飛ぶ前にいた人...かな。


??「A、俺紅茶飲めねぇんだけど」

A「アンタは自分で入れて下さいよ」

??「お前の入れたコーヒーが飲みたい」(めんどくさい)

A「やかましい」(やかましい)


...仲良さそうだな。

若手→←見られること



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:忍たま , プロ忍 , 現パロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さつまいもてんかす | 作成日時:2018年4月23日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。