浮気性には両手に花を【Atr】 (ページ7)

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そらるside

　俺には、ずっと仲のいい親友…幼馴染みがいる。

　まあ、その子はめっちゃ顔もいいし性格も馴染みやすいのでめっちゃモテる。

　ただ、その子の弱点…というか欠点は浮気性だと言うところだろうか。

　まあでも、そんなAも大好きだけど…

　そう、俺はずっと恋をしている。

　ずっとずっと前からAしか見ていない。

　でも、今俺は選択を失敗した、

　まふまふとAを二人きりにしてしまったのだ。

　まふまふは顔もイケメンだし、ついでに天然。なんなら性格も最高。

　A、好きにならないといいけど…

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

　何、電話か…

そ「もしもし？」

「あっ、もしもし！？かなたくん！？ねぇ、今から倉庫裏に来てほしいんだけど…」

そ「あぁ、うん。わかった、行くよ。」

　なんだあいつ。

　今授業中だぞ？

　俺はサボってるけど。あいつもサボり？

　ってか、俺もAに授業サボんなとか言えねぇな、ww

とりあえず、大事なよう…ではないと思うけど行くか。

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そ「お待たせ、」

「かなたくんｯ！来てくれたんだ！」

　そんなことを言って、なれなれしく俺の片手を触るやつは、俺の知らないやつ。

「あのね、私ずっとかなたくんのことが好きなの！だから、付き合ってほしいな…？」

　軽く頬を赤らめて、上目遣い。しかも、メイクもバッチリ。

　精一杯俺に可愛く見せてんだろうけど、俺には、A以外は可愛く見えない病気なんだろうな。

　全然可愛くない。

そ「ごめん、俺好きな人いるから。」

「もしかして、A？」

そ「…うん。そうだよ…」

「なんで！？あんなブスより私の方が可愛いよ？それに、あんな子より私の方がかなたくんを愛せるし大切にできる！！私、かなたくんのためならなんでもするよ…？」

　こいつ、狂ってんなw

　Aのこともさんざん侮辱して、

　あっ、でも＜なんでもする＞か。

　これは利用の価値がありそう。

そ「わかった。じゃあ、今から言うことをできたら俺もなんかしてあげる。」

　ほら、思った通り。

　満面の笑みでするって答えるじゃん。