【中島敦】愛しい君の過去へ【文スト】

拾〜新しい出会い〜 ページ11

いたい。

重い瞼を開けると、まだそこは夢の中。


…今回は、なんて長い夢なのだろう。

全く知らない、小さな部屋の中で、布団もないのに横たわっていた。



…何、してたんだっけ。


ぼーっとする頭で考えていると、だんだんと思い出してきた。



…あぁ、なんか。注射で刺されて、それで、痛くて気を失ったんだったな。


なんて呑気に考える。





敦『A！！』






…あ、



「あ、つし…」



敦は今、何をしてるんだ？






…ていうか、敦ってあの後…。


私はハッとして重い体を起き上がらせる。


出なきゃ、でなきゃ敦が、



ふらつく足で扉を開けようとして近づく。




ドアノブに触れる。









ーあれ、




「あかない、」


開かない。




だん、と叩いても、開くことはない。





…閉じ込められてる。


そう気づくのはカンタンで。





「！！！！あけてよ！！！開けて！！！」


ばん、ばん、と力一杯叩いても、反応はない。

誰かいないのか？



…てかいたとしても開けるほど、この施設は親切じゃない



「…クッソ、あのジジィ……！！」






ムカ、ときてもう一回扉をあの園長に見立てて叩く。









「っあぎゃ！？」


と思ったら叩く前に開いてそのまま倒れる。








え、と顔をあげたら、









？「よかった…」




髪はボサボサだけど、笑顔が可愛い、優しい女の子がいた。

拾壱〜穀潰し？〜→←仇〜いたい〜

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

ネクタイ

ラッキーアルファベット

X

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す