9話▽父さん(笑) ページ10
「本当なんですよ!!」
中「はぁ…」
今までのことを何一つ欠かさず話したが、
完全には信じてくれそうに無さそうだ。
太「A、僕おなかしゅいたー」
おなかしゅいちゃったのね。←
「私もお腹空いたなぁ。何か食べに行こっか」
中「ブッww此奴が太宰だァ?笑わせんなw」
流石の私も怒るよ?
そう告げようとしたとき、太宰さんの言葉によって声が出なくなった。
太「おとうしゃんもいっしょにごはんたべたい」
……。
…うん、誰?お父さんって。
暫くの沈黙。
それを破ったのは私たちだった。
中「はぁ!?何で俺が手前何かの父さん何かに…!」
「お、治?あのね、この人はね、ちゅうやって言ってね、断じてお父さんではないよ」
二人同時に否定を始める。
此奴なんかが太宰さんのお父さんなんて私が厭だ!!
太「?ちゅーや?」
「そう、お父さんではないよ?」
そう、お父さんではないのだ。
そうなのだ。そう…
太「とうしゃん、だっこだっこ!」
「うぁぁあああ!!父さんになってるぅうう!!」
しかも私の言葉を完全無視!!
中「殺す…此奴殺す…!!」
キャッキャと声をあげながら中原さんに手を伸ばす太宰さん。
「ダメ!!治、この人はお父さんじゃないの!!」
このままだと中原さんと買い物という流れになる可能性が…!!
それだけは避けた“かった。”
太「…う”〜〜〜〜〜〜……!!」
ぽろぽろと頭に落ちてくる水滴は、恐らく太宰さんの涙だろう。
やべ、また泣かしてしまった。
…これは、中原さん随分となつかれてるようで。
分かりやすいように大きく溜め息をついて、したくもなかった事を覚悟する。
「中原さん…ごめんなさい。買い物に付き添いお願いします」
中「はぁ?冗談じゃねぇ。…と言いたいとこだが、この糞太宰の泣き顔が見れたんだ。しょうがねぇ。付き添ってやる。」
上から目線ムカつく
「ありがとうございます!じゃあ早速…治!中也さんに抱っこして貰おうか!」←
中「おい」
太「わぁい!抱っこ抱っこー!」
ぶんぶんと嬉しそうに手を振っている太宰さんを見て何を思ったのか、
戸惑いなく中原さんが太宰さんを抱き上げて自分の肩に乗せた。
肩車だ。
今までになくあんぐりとしてしまった。
太「とうしゃんだいしゅき!」
中「だから父さんじゃねぇっつの。」
「…中原さん。」
中「あ”?なんだよ」
「地味に父さんらしくてムカつきます」
中「殺すぞ」
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生流れ(せるれ) - 凄く面白かったです!これからも更新頑張って下さい!!by掛け持ちが5作品以上ある駄作者 (2017年11月29日 16時) (レス) id: 37c30113ce (このIDを非表示/違反報告)
あうなの(プロフ) - 中原にあ さん» うわわわわわありがとうございます!更新してなくてすみません!現実落ち着いたら更新頑張ります、ありがとうございます! (2017年8月25日 3時) (レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
中原にあ - サイコーに面白いです!更新頑張って下さいねo(^o^)o (2017年8月18日 14時) (レス) id: 707a2dd8ec (このIDを非表示/違反報告)
あうなの(プロフ) - 素敵帽子様(中也)の補佐さん» 太宰さんが言うからこそ更に可愛く見えて仕方ないと思うんです(ありがとうございます! (2017年8月18日 13時) (レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
あうなの(プロフ) - あやトさん» 双黒は最高ですよねうましうまし((ありがとうございます!頑張ります!! (2017年8月18日 13時) (レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あうなの | 作成日時:2016年8月10日 14時