【文スト】小さい太宰さんが天使過ぎて辛いです！！【太宰治】

２５話▽愛おしい？ ページ27

「…中原さん、今日は何から何まで迷惑かけましてすみませんでした」

中「気をつけろよ。ッたく…散々だったぜ…」



はぁ、と呆れたように溜息をつくが、

たった１日で中原さんの事は何となくわかってしまったようで、


私には楽しかったというのもあるのがわかってしまう。



それなのに素直に言えないのだから、可愛いなとつい笑ってしまう。

中「…ンだよ」


「いえいえ！なんでも！」




後ろを見ると敦くんと治が仲良く遊んでいる。


…てか、まぁ、治が敦くんを困らせてるようにしか見えないのだけれど。


前を向くと中原さんは？と頭に浮かべているような顔をしていた。

「へへ、楽しかったです。あの、できたらなんですけど…」




ポケットに秘めていた携帯電話を取り出してそれを見せる。

「番号、交換しませんか？またこれから、何かしらお世話になる時があるかもなので。」


中「…手前ェ、悪用しねぇだろうな」

「え！？いやいや、これはプライベートですよ！」


凄く怪しんでいる。



じーっと観察している中原さんをみて、ついドギマギする。


緊張して、手が震える……




あぁ、もうこれ断られたら、私…


中「……ッはぁーーー。絶っっっっ対に！悪用とかすんなよ！？」

「あ、ありがとうございます！守ります！その約束！！」




すぐに携帯を向け合うと、中原さんの番号が送られてくる。



中原と入力すると、つい愛おしくて笑ってしまう。


「ありがとうございます…！！では、また！」



中「あぁ。」



手を全力で振りながら敦くんのもとにかけていく。









中「…太宰をどうかよろしくな」



「……え？今なんて…」


何か言われたような気がして振り向くと、







そこにはもう、誰も居なかった。

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