貴方を見つめて (ページ6)

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昨日早く寝たせいかとても早く起きてしまった
ローブで着替ずに寝ていたみたい

昨日のことを思い出して今日になって泣きそうになった。お母様やお父様は絶対に悲しむだろう、
すぐに手紙を出すと言ったのに,,,これじゃあ何も書けない

「貴方、起きるのが早いのね」
びっくりして声のした方を見ると
教科書を広げ、机に座った女の子がいた
先程まで勉強をしていたようだ

「私ハーマイオニー・グレンジャー、貴方と同じ部屋よ、ハーマイオニーでいいわ、昨日挨拶しようとしたけど、貴方、先に寝ていたから、何も話せなかったのよ、よろしく」
グレンジャーと名前にハッとしたが、何も言う気力がなかった
「そう,,,私はA、A、スカーレット」
そうゆうと、ハーマイオニーは顔を少しピンク色に染めて
「えーと、その、突然だけど、貴方、私と友達になってくれない?」
私はその言葉に驚いた、今までそう言ってくれる人がいなかったから、正直嬉しかった
「私、全然友達と呼べる人がいなくて、まぁその原因はわかっているけれど,,,」

真っ直ぐ私を見つめてくる,,,一瞬、良いよ、と言いそうになった言葉を飲み込み、考えた、
マグルの子と友達なんかになったらもっと家族を幻滅させてしまうそれに
『貴方、私のことを知っていた上で言っているの?貴方は知ってるかはわからないけれど私の家系は純血主義で、他の生徒からは私達はイジワルで、代々スリザリンなの、その上私はスリザリンを裏切ってグリフィンドールになり、スリザリンからの印象も最悪、貴方とは違うの,,,それでも私と友達になりたいっていうの?』

ハーマイオニーは少し悲しそうな顔になったけど真剣な顔付きで
「私は確かにマグルだし、貴方とは全然違う家庭で育ったわ、でも、貴方はスリザリンじゃない、貴方も私と同じでグリフィンドールよ、貴方は貴方なんだから血筋なんてどうでもいいわ,,,気に触ったらごめんなさい」

その言葉で、私の中のものがスッと消えた気がする
確かに私は家系のことばかり考えていた
あの時スリザリンになっていても私は心の中では喜べていたの?最初もハリーと友達になろうとしたのも自分の為じゃない、お母様達が喜ぶから
血筋だって本当はどうでもいい

『友達、本当になっていてもいい?』

「ええ!もちろん!」
ハーマイオニーはそう笑って言ってくれた