血鬼術でヴァンパイアになった僕。【時透無一郎】

霞柱が大好き。 ページ45

桃色の生地に鮮やかな刺繍が縫われている着物。



ほんのりと色付いた頬、



真っ白な肌に赤い唇。




私達は今から結婚する。






.






「ひゃー…めっちゃ歩きにくい…！」






『A…可愛い、似合ってる！！！』






「ほんと！ありがとう、」







別に私達に身内や、知り合いがいる訳では無いが、


大切な仲間がいる。







けどその大切な仲間は、明日命を落とすこともあり、日々命懸けの仕事をしている。








命をかけて人々を鬼から守り、必死に毎日鍛錬を積む。








それは私達も同じ。いつどこで命を落とすかわからない。







だから一日一日大切に過ごす。







幸せと思える日々を探して。







『僕はAを宇宙で1番愛してるよ…』






「それ毎日言ってんじゃん、」






「私も好きだけど…！」







唇を重ね、朗らかに笑う。







半年前の自分は、こんなことになると思ってなかっただろうなぁ。






無一郎と結婚して、今日式を挙げる、







人生で1番幸せの日を送れるとか。









『何笑ってるの？』






顔を覗き込んでくる。






「無一郎の事考えてただけだよ。」






『ふふっ、そっか！』







「もうそろそろ行こう」






『うん、』






.






永遠の愛を誓いに。

完結。→←。

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