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『A早くしてもう10分ぐらい待ってる』
『女性ってなんでこんなに身支度に時間かかるの…』
「ぶつぶつうるさい」
『うん!その羽織似合ってる。可愛いよ!あと頭抑えないで地味に痛いから』
「早速レッツゴー!」
.
今日は久々に出かけることになった。
本来ならば、任務や警備で埋まっているところを、
お館様が休暇を入れてくれた
今日は沢山楽しもうと思う!
.
『A手出して』
「うん…?」
何かと思えばぎゅっと握られた。
これはいわゆる恋人繋ぎ的なやつ
「14のお子ちゃまががなんて事を…」
『いや、Aだって一個しか歳変わんないでしょ。』
『それに僕の方が背高いから、成長期まだ来てないのに』
「私も成長期来るし!」
背伸びをして、無一郎よりも身長が高い事を証明する。
『ふふっwAかわいい…』
「バカにすんな!!!」
ちょっとだけ、無一郎のはにかむ笑顔がかっこよく思えた
こんな事口が裂けても言えないけど
.
時間はあっと言う間にすぎて
時刻は日入りの時間に近くなり、茜色に染まる空が綺麗だ
『まだ食べるの?』
「うん!あ!でも家に帰ってからまた食べる!」
『食いしん坊だな…ほっぺにクリーム付いてる。』
私の頬に無一郎が手を伸ばし、『甘っ…』とポツリと言った
「その甘さが良いの!」
『うん、確かに美味しかった!』
「それはよかったよかった!」
.
『ねぇA、』
「ん?どうした?」
『今日は楽しかった!ありがとう…』
「何いきなり…!私も楽しかったよ、」
無一郎はピタッと止まり、私の方を見た
無一郎は俯き、何かブツブツ言っている
「ん、なんて?どうした?」
言葉が上手く聞き取れない。さっきからなんか顔赤いなこいつ
.
『はぁ……………。』
「男なんだからシャキッと喋って」
俯くのをやめて、私の顔を見た。
『ん………。』
『ッ……!僕と結婚して下さい!』
「結婚!?!?」
私と無一郎が結婚……。
私でも意外なぐらい落ち着いている。
真っ直ぐ私を見つめる無一郎。
『…………。』
無一郎なら…。
「こんな私で良ければ…よろしくお願いします。」
何気ない日常が非日常に変わる瞬間だった。
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ゆらぎ( 。∀ ゚)(プロフ) - おたんさん» お久しぶりです!!!まとめ読みありがとうございます!!!夢主ちゃんと性格似てる!?羨ましい……(´TωT`) (2021年2月19日 21時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
おたん - お久しぶりです!(しばらくスマホ没収されてまして……)まとめ読み(?)してたんですけど、夢主ちゃんがすなおに「好き」って言えないところとか、なんか自分に似ててさらに楽しめました!私もあんな風になりたい!(笑) (2021年2月14日 23時) (レス) id: ff636f6560 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ( 。∀ ゚)(プロフ) - ][ユヌ][ヌユ][ユヌ][ヌユ][さん» はい…チョコヴァンにハマってしまって衝動で書いたものなのですみません…(´TωT`)ありがとうございます!至らない点もあると思いますが、よろしくお願いします!!! (2020年12月7日 1時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
][ユヌ][ヌユ][ユヌ][ヌユ][ - え、ですよね!?設定見たときこれチョコヴァンのパクりやん!!って思ったけど、ちゃんと作者さん書いてた!!良かったぁぁ…頑張って下さい (2020年12月6日 17時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ( 。∀ ゚)(プロフ) - おたんさん» え!?ほんとですかー!めっちゃ嬉しいです!!! (2020年11月28日 22時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆらぎ | 作成日時:2020年7月18日 22時