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「あ、いた。」
私は鬼に警戒しつつも、霞柱の元へ向かった。
『A!!!無事でよかった…』
「うん」
『まってここに切り傷がある…治してあげる。』
「いや大丈夫だから、」
『いいじゃん、治させてよ。』
今アイツはヴァンパイア。そして私は契約人。
血を与える代わりに、怪我をヴァンパイアが舐めたら治る仕組みだ。
「ちょっと!?おい!」
押し倒されて、腕を掴まれた。
『僕の力に勝てるとでも…?』
ぐいっと腕を引き寄せられて、身体が上がる。
頬を舐められた。ビリッとする痛みに顔を歪めたけど、その痛みはすぐ引いた。
「クソッ…、私まだ許してないから…。」
『いいよ別に。』
「なんかそれはそれでイラつく。」
『まぁ、早く行こ。』
「話勝手に逸らすな!」
.
.
森の中は相変わらず静寂の雰囲気に包まれている。
変な甘ったるい匂いが鼻を刺激していた。
『ねぇAこれさ…』
「それ、言おうと思った。」
『この匂い。1箇所にまとまってない。』
「うん、何ヶ所かによって分けられてる。」
『それじゃあ、鬼は複数人いるってこと?』
「そういう解釈になるかもね。なるべく近場で二手に別れよっか。」
『…そうだね。』
「私が右側を捜索する!」
『わかった。右は1番匂いが強い気をつけてね!』
「うん、何かあったら鴉使う。」
それじゃまた、と言い二手に別れた。
.
.
景色が匂いのせいか分からないけどだんだん霞んでいるのがわかる。
さっきの甘い香りとは一変し、何故か懐かしい匂いがした。
「なんかこの匂い…懐かしくなる…、」
「不思議だなぁ。さっきの匂いはどこに消えたんだろう。」
鬼に警戒し、匂いの原因を探る。
?「_________A…。」
「ッ!?!?」
誰かから名前を呼ばれた!?
どこか聴きこ覚えのある優しい声。
?「久しぶり。」
「う…そ……なんでいる…の。」
そこには最愛の師範がいた。
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ゆらぎ( 。∀ ゚)(プロフ) - おたんさん» お久しぶりです!!!まとめ読みありがとうございます!!!夢主ちゃんと性格似てる!?羨ましい……(´TωT`) (2021年2月19日 21時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
おたん - お久しぶりです!(しばらくスマホ没収されてまして……)まとめ読み(?)してたんですけど、夢主ちゃんがすなおに「好き」って言えないところとか、なんか自分に似ててさらに楽しめました!私もあんな風になりたい!(笑) (2021年2月14日 23時) (レス) id: ff636f6560 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ( 。∀ ゚)(プロフ) - ][ユヌ][ヌユ][ユヌ][ヌユ][さん» はい…チョコヴァンにハマってしまって衝動で書いたものなのですみません…(´TωT`)ありがとうございます!至らない点もあると思いますが、よろしくお願いします!!! (2020年12月7日 1時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
][ユヌ][ヌユ][ユヌ][ヌユ][ - え、ですよね!?設定見たときこれチョコヴァンのパクりやん!!って思ったけど、ちゃんと作者さん書いてた!!良かったぁぁ…頑張って下さい (2020年12月6日 17時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ( 。∀ ゚)(プロフ) - おたんさん» え!?ほんとですかー!めっちゃ嬉しいです!!! (2020年11月28日 22時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆらぎ | 作成日時:2020年7月18日 22時