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第四章『願いと選択』【4】 ページ20

「椿さん・・・要件は」

 しかし、それに構う事はせず、少年は椿に抑揚のない口調で問いかける。

「その前に何? それ」

「これは別に・・・最近あとをつけられてたんで。うざくて」

 椿が示した『それ』とは、少年が手にしている血濡れの存在。

 ―――――しかし、それの正体は『人』ではなく・・・・・

「他のサーヴァンプの下位(サブクラス)?」

 あは、と可笑しそうに、椿は笑いを零し、「目つけられちゃってるじゃない」と少年に対して呟くと、好物である稲荷寿司を手にしながら問いかける。

「学校ではまだバレてないの? 君が僕の下位吸血鬼(サブクラス)だってこと」

 サングラス越しに、嘲笑するように、椿は真紅の瞳を眇めると、少年の名を呼んだ。

「・・・ねぇ桜哉」



 ―――――椿の下位吸血鬼(サブクラス)である、返り血を浴びた少年は―――――真昼の親友であった、綿貫桜哉だった。

 そして、椿に名前を呼ばれた桜哉は、無表情に、光を失った昏い瞳で、指に付着した返り血を舐めとると、椿の問いかけに対して、吐き捨てるように言ったのだ。

「・・・別にどうでもいいんです。オレ嘘つきは嫌いなんで」



※占ツク転記/17/6/28
【本館/17・6/26掲載/別館/17・6/28転記】

朱臣繭子
++++++++++++++

本日、通知を見て吃驚しました!
お気に入り作者に登録して下さっている方々の人数が、一昨日見た時は、二人だったのが、五人に増えていました!!加えて、ユーザーランキングというモノにも登録されたという通知が・・・。
さらに、お気に入り登録して下さった方々の人数も、16人に・・・!!
仕事の疲れも思わず、バサッと投げ落とす勢いで感激致しました。
本日で、書き上がってる分はこれで、全てになる為、またお時間を頂く事になると思いますが・・・。どうぞ、長い目でお付き合い頂けましたら幸いです。
ここまで読んで下さって本当に有難う御座います。

★先程、順位が付いたとの通知が・・・!?
パート2に続いて、3にも順位が付きました!!
作って、一日足らずで?!です。
閲覧下さってる方々並びに、お気に入り&評価を下さる方々には、深く深く感謝を申し上げます。

※そして、以下のイラストが、夢主が『力』くんから貰った鍵のイメージ素材になります。


イラスト素材【一実のお城】http://kazumi.fem.jp/

第五章『嘘に隠れた想いと描いた未来』【1】→←第四章『願いと選択』【4】



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マユ(プロフ) - 紅羽さん» 変換洩れ、ご指摘下さいまして有難う御座います。後から加筆した文章が変換されていなかったようで・・・。再度、一括変換を行いましたので、全てのページがこれでされているかと思うのですが・・・。万が一、又発見されましたら遠慮なくご指摘下さいませ。 (2018年9月3日 21時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)
紅羽(プロフ) - 『嘘に隠れた想いと描いた未来』【1】 の最後の話の前半、主人公の名前が変換されていなかったので、指摘させていただきます! (2018年9月3日 8時) (レス) id: de0e7143c3 (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - カナさん» 楽しみと言って頂けて、とても嬉しいです! 亀更新ですが、その分、頑張って執筆致します。コメント有難う御座います!! (2017年8月11日 23時) (レス) id: 8d3457ac29 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 続きが楽しみです! (2017年8月11日 22時) (レス) id: b5a85efb84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱臣繭子 | 作成日時:2017年6月27日 0時

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