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第一章『誓約と契約』【2】 ページ14

それにより、日の光がまた部屋の中に差し込み、人の姿から動物の姿にスリーピーアッシュは再び変わってしまい。

 人を投げんなよ・・・と黒猫の姿で呻きながら、日陰を求めて、瑠璃が立っていた側にやって来る。そこでまた、人型に戻ると―――――

「・・・心優しい引きこもり吸血鬼?」

 初めて瑠璃と出逢った時と同じように、そう名乗ったのだが、

「瑠璃姉に近づくな!! 窓からっ・・・捨ててやるっ・・・」

「なんだお前シスコンか・・・って、ちょ・・・オレ吸血鬼だぞ。日光はやめろ、死ぬ死ぬ不老不死だけど死ぬって」

 怒りの表情となった真昼にコートの裾を引っ張られ、スリーピーアッシュは床に這いつくばって必死の抵抗を見せる。

「人間はなんて残酷な生き物だ・・・・・・っ」

 こいつ、ひどすぎるぞ・・・と訴えてくるスリーピーアッシュに、瑠璃は苦笑を浮かべるしかなく。真昼は「うるせぇ妖怪!!」と、また叫んだところで、つい先程、桜哉から聞かされた噂話を思い出したようだ。

「吸血鬼・・・ってまさか通り魔の!? 俺と瑠璃姉を襲って血を飲む気じゃ・・・っ」

「そんな死ぬほどめんどくせーこと誰がするかよ。自意識過剰ってよく言われない?」

 しかし、スリーピーアッシュの返答は真逆のもので、

「襲えよ!! 吸血鬼なら!!」

「襲えとか簡単に言うな。犯罪だぞ・・・?」

 ちぐはぐなやり取りに思わず瑠璃は、クスッと笑いを零してしまう。

 すると、真紅の瞳がこちらを捉え「それより喉乾いたな、お茶貰える?」と言われた為。

「あ、お茶ね・・・ちょっと待ってね」

 冷蔵庫から新しいボトルを瑠璃が持ってこようとすると、吸血鬼らしくないスリーピーアッシュの言動に、何からツっこんだらいいのか、と頭を抱えて唸っていた真昼が左手を振りかざし。

「何、ちゃっかり勝手にお茶の要求してるんだよ!!」

 ベシッとスリーピーアッシュの後頭部を叩いたのだ。

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マユ(プロフ) - ルルさん» とても嬉しいコメント、有難う御座います! 現在、最新シリーズでは原作の二巻をベースに執筆中な為。傲慢組や強欲組の登場はまだ先になってしまうと思うのですが・・・。私も彼らとの話は書きたいと思っているので・・・。気長にお付き合い頂けたら幸いです! (2018年4月27日 22時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - すごく面白かったです!傲慢組や強欲組との絡みもどうなるか気になりました! (2018年4月27日 20時) (レス) id: f9398f263f (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - AAAさん» こちらこそ、ご丁寧に有難う御座います。 (2018年2月20日 23時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)
AAA - 返信ありがとうございます! (2018年2月20日 22時) (レス) id: ad871f5681 (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - AAAさん» AAAさん、コメント有難う御座います!面白いと仰って頂けてすごく嬉しいです! シリーズはパート4まで掲載中です♪続編を見るから、次のシリーズに飛べますのでどうぞよろしくお願い致します! (2018年1月15日 21時) (レス) id: 6997652f0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱臣繭子 | 作成日時:2017年5月21日 21時

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