恐怖の感染都市から脱出しろ！【stxxx】

体育館へ向かう ページ10

ころちゃんはなるべく音をたてずに走った




所々危ないときはあったけど……



何とか、体育館前まで辿り着いた




だけど……






ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ!!





『開けてっ！！開けてよっ！！』


『自分だけ助かろうなんてっ！！酷いぞ！！』




体育館前も地獄のような風景だった





扉を叩く音、皆の悲鳴に近い声でゾンビが集まり、人を襲う






こ「マジかよ……んーどうしよう……」





さすがのころちゃんも頭を悩ませた





「とりあえず、ここに居たらゾンビに襲われるから……２階へ戻らない？」



こ「そうだね……」






申し訳ないけど、ころちゃんに２階へ戻ってもらった


ころちゃんは、廊下の隅に私を降ろした





こ「これからどうする？」



「いや……頭の悪い、私に言われても……」






…………






しばらく、沈黙が続いた……


他に体育館へ行く方法……


一度外に出る？


いや……でも、外も多分。同じ状況……




「ころちゃん。LINEしてみる」






私は、とりあえずラインを開いた






皆のグループLINEを開いて……






A皆……今どこにいるの?






お願い……繋がって……



願っていると、既読が二つ付いた





るぅとA先輩!生きてて良かったです!僕と、莉犬は体育館に居ます!


莉犬先輩……お願いです……早く来てください……体育館の扉がずっと叩かれてて、怖いんです……





二人とも……

生きてる……




早くいきたいけど……






すると、ころちゃんもLINEを開いた




ころん二人共、体育館の窓、開けれる?開けたら、校舎側の1番近い方の下にマットを出来るだけ積んで






窓……？





「どういうこと……？」





こ「えっと……窓から入ろうと……





「え？」





こ「だって、万が一の為に、緊急用はしごがあるじゃん？そこから登って、降りれば入れる」






…………





「ああ！その手があったね！さすが仮優等生」



こ「仮って何……」



「ごめんごめん」




るぅと開けました。もしかして、緊急用はしごを使うんですか?


Aそうらしいよ。でも大丈夫!登った後、片付けるから!





こ「よし！じゃあ行こう！」




「うん。」




こ「……あっ」



と、ころちゃんがとまった




こ「そういえば━━━━━━━━━」

緊急用はしご→←地獄

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