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医務室によってから氷をもらう。腕に伝わるひんやりした感覚が心地よい。
「痣だけで済んだからよかったけど、僕が来なかったらどうするつもりだったの」
「大人しく連絡先を渡そうかな〜と…」
「いい？柊さん。男はみんなオオカミなんだよ、もっと自分を大切にしなさい」
じゃあ先生もオオカミですか？なんて聞き返すほど私も馬鹿じゃないので大人しく返事をする。教授に事情を説明して、高槻先生の研究室で少し休んでから向かうことに。
高槻先生の研究室から漏れ聞こえた、コックリさんの話題。パタパタと小走りで先生を追いかける。
「今、コックリさんって言ったね」
「すいません、変な話でお邪魔して…」
ぺこりと頭を下げたパーカーの…昨日ぶりの深町くん。それと髪の毛ボッサボサになってる瑠衣子先輩。これ明らかにまた寝落ちたな…。先輩バイト遅れないといいけど。
深町くんは手元にある氷嚢と私とを二回くらい見てから先生に挨拶し始めた。どうやら深町くんはあの後小学生と運命の出会いを果たしたらしく、その小学生の教室にコックリさんが居着いてしまったらしく。
なんでも、そのコックリさんが子供たちを別の世界に連れていこうとしている、らしい。嘘じゃないと深町くんが言うのだから本当なんだと思うけど…。でも、これ怪異の類だから先生暴走しちゃうんじゃ…。
「素晴らしい！コックリさんに会いに行こう！その学校へ行こう！ほら」
深町くんの手を取って、歩き始めた高槻先生。こんな朝から学校に向かおうとしてるの？…ほんとに怪異が絡むとポンコツになるな。でもそんな所も好き！というか学校まで行けるのかな、大丈夫かな。でも深町くんもいるし…。私これから準備もしなきゃだし…。
ん、いや待てよ、小学校…？例の女の人がいたのは…確か学校だったような。背景よりも人のことしか見てないからぼんやりとしか覚えてない。でも、この先未来が変わることがないのなら私もついて行くべきでは。
頭の中で暴論を展開しつつ、一応教授に連絡をしてから先生の後を追いかけた。
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ちくわ。(プロフ) - かふぇもかさん» コメントありがとうございます！不定期更新なのでお話をコンスタントにお届けすることが難しいのですが、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします！ (2021年8月24日 20時) (
レス) id: eb81f6bdc7 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - こんにちは^ - ^いつも楽しく読ませていただいてます！(?)このお話毎日読み返してニヤニヤしてます(( (2021年8月22日 18時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ。 | 作者ホームページ：https://twitter.com/pipipi__dream
作成日時：2021年8月9日 0時
