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ちなつちゃんこと、水沼千夏ちゃん。4年生で大きな病にかかってしまって、登校することが難しくなってしまったそうだ。
「素晴らしい！完璧です」
平原さんの説明が終わると、目をキラキラと輝かせて歩み寄る高槻先生。…やな予感がする。
そっと平原さんの手をとると、怪異について熱弁しだした高槻先生。ねぇなんでそんな距離近くても気にならないの！平原さんもびっくり…してない。むしろちょっとほっぺたピンクになってるじゃん！満更でもなさそうだし！
「＿＿＿＿僕もぜひ、別の世界に行ってみたい」
これ以上は耐えきれなくて、思わず深町くんの袖を掴んでしまった。
「えっと、…先輩？」
「っあ、ごめん」
不安そうに顔を覗き込まれる。君も近いぞ、深町くん。深町くんも顔が良いことをすっかり忘れていた。袖を離せば、ロッカー閉めに駆り出された深町くん。
どうやら高槻先生は本気でロッカーに入れば異世界に行けるとでも思ってるみたいで。いやこれどっからどう見ても常識をわきまえてる行為ではないよね。
「…千夏ちゃんは、死んだわけじゃありません！学校に来られないまま進級して、先日転校することになりましたけど、ちゃんと生きています！」
ほら怒られた。受け持ちの生徒を見ず知らずの男に勝手に殺されたことにされたらそりゃ怒ってもおかしくない。私だったら怒る。間違いなく怒る。
「失礼しました。興奮して、つい」
「私の生徒になんてこと…」
興奮して、つい。の勢いであんなに距離感バグりますかね!?…でもホコリついてるのかわいい。これも惚れた弱みというやつ？平原さん、さっきまで嫉妬していてごめんなさい。これは10:0で高槻先生が悪いです。
「あの、俺なんかが言うのも変なんですけど、もう少し言動に気をつけたほうがいいんじゃないですか」
「右に同じ。あと距離感。もっと考えてください。先生ほんとに顔が良かったから何とも言われてないですけど、ちょっとしたセクハラに該当しますよ、あれ」
「ごめんね、柊さん、深町くん。気をつけます」
しゅんとしてしまった先生も可愛い…。ワンちゃんのしっぽがくたっと垂れ下がってしまったような絵が思わず脳内に浮かぶ。可愛い。
コックリさんに使用した紙の所在を尋ねると、すぐに燃やしてしまったとの回答。まぁコックリさんやったんだから燃やすのがセオリーだよね？一応深町くんに確認しようとしたけど、訝しそうに平原さんを見つめていたのでやめておいた。
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ちくわ。(プロフ) - かふぇもかさん» コメントありがとうございます！不定期更新なのでお話をコンスタントにお届けすることが難しいのですが、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします！ (2021年8月24日 20時) (
レス) id: eb81f6bdc7 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - こんにちは^ - ^いつも楽しく読ませていただいてます！(?)このお話毎日読み返してニヤニヤしてます(( (2021年8月22日 18時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ。 | 作者ホームページ：https://twitter.com/pipipi__dream
作成日時：2021年8月9日 0時
