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人生で三回モテ期は来るらしいけどあんまりわかんない ページ4

「は?彼女?自分とこの囲いの可愛い子にでも頼めば今すぐにでも付き合ってくれんじゃないの?」
「そういう訳にはいかねぇんだよ、察しろバカ」


馬鹿とは失礼な。察しろっつったって何を察すればいいのよ。そもそもなんで私指名なの。囲いに頼めないのはともかく阿音百音の双子とかおりょうちゃんとかいるじゃん。


「あんただから頼んでる、ちと面倒くさい事情で」
「つまり、面倒くさい事情に私なら巻き込んでも大丈夫だと?」


そういうことでさァ、とあっけらかんと言い放つ。面倒くさい事情っていうのが気になるところだけど。まぁ夏休みの期間だけだ、心の広いAちゃんが引き受けてあげよう。


「いいよ。引き受ける。夏休みって言っても勉強漬けみたいなもんだし」
「じゃあ契約成立っつーことで。ほれ、早く支度しろィ、ぼっちの当麻と一緒に下校してやるから」


どうしてこいつは上から目線なんだよ、と思いつつ。所詮は夏休みだけの関係だしと割り切って、いつもより少し暑い教室から出る。


「あ、どうせなら甘いもん食べて帰ろうよ」
「なんでィ、あの糖尿天パにでも触発されたのかィ?……冗談でさァ、付き合ってやるよ…ったく」


ぎっと睨めば快諾してくれた。意外。まぁ甘いもんって言っても近くのコンビニでアイス買おうとしてるだけなんだけど。


どれにしよっかなね。ガ◯ガ◯君もいいけどアイ◯ボック◯も捨てがたい。おせぇよ、と口パクしているのが視界にちらつく。◯リ◯リ君を手に取ってお会計。


コンビニを出た後のむわっとした熱気がかなり不快。入り口の前で、アイス片手に待っているコイツの姿は認めたくはないがやっぱり様になるなと思う。


「沖田って…イケメンなんだね」
「今更かよ」


そんな他愛もない話を交わす放課後。側から見ればちゃんと恋仲に見えるかしら、と暑さの中ぼんやりと考えた。

大事なことって割と後に知らされがち→←セミの鳴き声ってイライラするよね



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ちくわ。(プロフ) - きちさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります。 (2020年3月11日 0時) (レス) id: d60a85f25d (このIDを非表示/違反報告)
きち(プロフ) - 更新不定期でも、焦らず頑張ってください。応援しています。 (2019年7月10日 16時) (レス) id: a5f7590bc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴ! | 作者ホームページ:https://twitter.com/pipipi__dream  
作成日時:2019年7月6日 9時

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