【銀魂】ラ〇ホ支配人とマダオ社長。 (ページ29)

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アラームなっても起きれないし二度寝の心地よさは尋常じゃないページ29

「え、」

チュンチュンと雀が囀る朝。皆様いかがお過ごしでしょうか。只今、銀さんに抱きまくらのように抱きつかれております。この状況を理解するのに30秒ほどお時間いただきました。Aです。

これは起きたほうがいいのかな。もういい時間だし。でももう少しこのままでも居たいと柄にもなく思ったり。ふんわりと香る銀さんの優しい匂い。うん。安心する。

どうしようかなと思いつつ銀さんの寝顔を眺める。…ほんと幸せそうに寝てる。昨日はどうなってもしらないとか言っておきながらなんなんだ。ヘタレか、ヘタレなのか。

ちょっとムカつくのでほっぺたをむにむにしてみる。なんだこれ。柔らかすぎないか。みよーんって伸びる。大福みたい。夢中になって触り続けていると、いきなり手を握られた。

「そんなに触られるとさすがに俺でも照れるんだけど」
「びっくりした、起きてたんですか」

何処かの誰かが隣にいるせいでまともに寝れてないの、だって。にしても悪趣味だ。…しかし、朝だからなのか眠気からなのか、ちょっとだけ色っぽいような、気のせい？

「一つ言っていい？なにがとは言わないけど、ちょっと当たってる。朝からご褒美？」
「…！変態、」

恥ずかしさから、少しだけ距離を取る。銀さんに背中を向ける格好で。こんな措置をとったところで何かが変わるわけではないのだけれど。

「なに、Aちゃん照れてんの。かーわい」

後ろから抱きつかれちゃったら身動きなんて取れるわけもなく。まんまと銀さんの策にハマってしまったみたいで。こんなに密着していると、どちらの心音かはわからないけれど、それなりに早いペースで脈を打っているのがわかる。たぶん両者のそれだろうと思う。

これと言って抵抗する理由もないし、とそのまま体を預ける。あろうことか、そっと髪の毛にキスされた。髪の毛のキスって何か意味があったっけ。まぁいいか、と微睡んでいた矢先。

「朝からいちゃいちゃしてんじゃねーヨ。A姐、変なことされてないアルか？」
「今のところは大丈夫、朝ごはん作ろっか」

神楽ちゃんの乱入(？)のおかげで眠気なんてどこかに飛んでいってしまった。銀さんはちょっと不服そうだけど。万事屋の朝は今日も今日とて賑やかだ。