【銀魂】ラ〇ホ支配人とマダオ社長。 (ページ28)

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プラトニックって音の響きがなんか良さげページ28

「いった…」
「A姐、沁みちゃったアルか？ごめんネ」

大丈夫だよ、と笑顔で返答する反面で軽い傷だろうと思っていたのに実際には割と深くまで切られていたみたい。人間の脆さを実感する。

くるくると神楽ちゃんに包帯を巻いてもらって、私の応急手当ては終わった。

「ありがとう、神楽ちゃん…って、寝てる」

新八くんもぐっすりと眠っている。あんな夜遅くに乱闘してたらそりゃ寝ちゃうよね。明日ちゃんとみんなにお詫びしよう。

「銀さんも、今日は色々とありがとうございました」
「いーんだよ、気にしなくて」

あとできっちり落とし前つけてもらうしね、とゲスい笑みを浮かべて。…え、ねぇ待って落とし前ってどういうこと？

「ちょ、それってどういうことですか」
「まぁまぁ…、今日ももう遅いし、早く寝たほうがいいから…あ、もしかして一緒に寝たかったりする？」

色々と何か濁らせてるような。からかわれてるみたいで少しムッとしたので、今日は挑発に乗って一緒に寝てしまおう。普段から一つ屋根の下なんだから隣で寝るのなんてどうってことない。…多分。

「いいですよ、隣で寝ましょう？」

そう言い返し、布団に寝転がると。マジか、と一言。意地を張り合ってるつもりだったけれど、仄暗いこの部屋でもお互い顔が赤くなっているのが丸わかりだ。

「どうなっても知らねぇよ、俺は忠告したからね？ほんとに大丈夫？」

私だって恥ずかしくない訳がなく。ごちゃごちゃと御託を並べて寝ないのかと思いきや、そろりと入ってきた銀さん。

「ほんとに…どうなっても知らないかんね」
「何にビビってるんですか、手でも繋ぎましょうか？」

“別に私はどうなってもいいですよ”、なんて大人びた挑発など出来るはずもなく。布団のなかでするりと指を絡ませて。私のこれが精一杯。プラトニック？それもいいでしょ。

かなり私も疲れていたので恥よりも眠気が勝ってしまって。一人で悶々と葛藤している銀さんのことなんて知る由もなく。