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でもその年のクリスマスの日って歌うとデモッソの年のクリスマスの日に聞こえる ページ35

「クリスマスといえば、プレゼント交換アル。ね、銀ちゃん」
「プレゼント交換?んなもん買う金、うちにはねぇよ」


そうは言ってるけど、後ろの赤い袋が見えていて。


「銀さん、後ろのプレゼント隠しきれてないですよ」


新八くんに指摘されて観念したのかプレゼントを取り出した銀さん。


「銀ちゃん、ツンデレアルか、素直じゃないアルか」
「別にー?そこら辺に落ちてたから拾ってきただけですぅー」


そうは言いつつも、ラッピングは大江戸デパートのクリスマス限定のもの。なんだかんだノリノリでクリスマスプレゼント買ってるのが丸わかりだ。


私もクリスマスパーティーにがっつり参加する気でいたから、忙しくなる前にかぶき町内で使える商品券を買っておいた。みんな年中金欠でどこのお店にもつけてばっかり、と小耳に挟んだのもあるけれど。


「それじゃ、プレゼント交換アル」


神楽ちゃんの歌うジングルベルに合わせ、プレゼントを回す。一番を歌い終わったところでプレゼントの流れが止まった。


「私のは…、新八くんからかな」


私は新八くんから、神楽ちゃんは私から、銀さんは神楽ちゃんから、新八くんは銀さんから、とまんべんなく行き渡ったみたいだ。


「A姐からは…、商品券アルか!!これで酢昆布4ヶ月分賄えるヨ!」


駄菓子屋で商品券って使えるのかなぁ…。酢昆布4ヶ月ってどれくらい?単位がよくわからないがまぁかぶき町だし、神楽ちゃん可愛いし。きっとなんとかなるだろう。


「なにこれ、酸っぱいにおいすんだけど…。まさか酢昆布詰め合わせとかじゃねぇだろうな」
「詰め合わせじゃないヨ、酢昆布の欠片の寄せ集めアル」


結局お前の食べかすじゃねーか、と突っ込んだ銀さん。私も新八くんから貰ったプレゼントを開けると、中にはバスボムとバスソルトが入っていた。


「なに新八くん。センスの塊?女子力見せつけるスタイル?」
「いえ、姉上がクリスマスならこういうのが欲しいって言っていたので」


新八くんのお姉さんか。確かすまいる、というキャバクラで人気の綺麗なお姉さんだと聞いている。また今度お礼しに行こう。


「これだから新八はいつまでたってもシスコンなんだよ」
「おめーには言われたかないわ!!…、でもまぁ、プレゼントありがとうございます」


茶化した張本人がお礼言われて照れてどうするんだ。まぁでもみんなが楽しそうなのでよしとしよう。

クソリマスとか言ってるやつほどクリスマス楽しみだったりする→←大人になっても心の中にサンタクロース



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作者名:ぴ! | 作者ホームページ:https://twitter.com/pipipi__dream  
作成日時:2018年9月4日 0時

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