検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:15,809 hit

10 ページ10

次は晴天前夜。織田作先生に出会う前の僕達は、自分の事守る為に何でもした。

__そうだせめて不安を これ以上傷つけないように

希望のない未来を ひけらかして 思い出を捨てないように

限界まで息を吸うから 吐く事だけをやめないで

もう少し「大丈夫」って乗り切ろうよ

だから まだ 僕らが望んだ上に 晴天があるのならば

分厚い雲過ぎ去った空を いつか見たいんだ__

__怖い…。今度は僕の番?今度は僕が…殺される?

…首領、何故エルも、織田作先生も死ななくてはならなかったのですか?

冷は綺麗なんだから、もっと女の子らしくしよう?

エル、此処でそんな格好をしていたら目立つ。

…お前が、冷が、白い堕天使だったのか…。

御免。僕は君を殺す。

冷、如何して貴方が嘗ての仲間を殺さなくてはならなかったの?

…僕は大丈夫だ。だからエル、笑って。

お前が…白い堕天使…。

未だ…死ねない!!!

いつか、平和な世界で暮らせたら何したい?

ぼくは、殺した人達のお墓を作りたい。

じゃあ僕は其のお墓の前で歌いたい。御免なさいって。エルは?

私は…花を供えたい。

そんな日が、来るといいね。__

次は世界寿命と最後の一日。僕が観た皆の最期の姿を、スクリーンに流そう。人間も神も、残された時の気持ちは同じなんだ。

__世界平和とか 結末とか関係無くて

また偉い人が 考えてた 想定じゃないの?

でも地獄絵図は 存外 まあ 予想通りで

ただ今日で終わり 全部終わりさ__

__冷ちゃん、其処を通して貰えるかい?

…太宰さん、もう僕から大切な人を奪らないで。

首領は先生が死ぬと解って此の計画を実行したのですか…?

嗚呼。其れで、君は如何する心算かな?

…人虎は、お前の実の兄だ。

う、嘘だ…。有り得ないよ…!!!

ぼ、く…探偵社に行きたくない…。

だったら、逃げよう。

…エルのお墓…久しぶりに来たね。

もし、人生をやり直せたら…救えるかな…?

如何だろう。でも、救いたい、ね。



エル…御免なさい。結局、救えなかった。__

11→←9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.4/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:マツリ | 作成日時:2019年3月24日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。