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いよいよ最後の曲。僕は霊力?を調整して小雨を降らせ、ピアノとステージ以外の物を全て消した。

「ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。いよいよ最後の曲です!!今度の曲に、映像は流れません。…聞いてください。RAIN。」

此の曲が流れている間、其れに対応して庭に虹が架かったり、雨が止んだり、花が咲いたりするようになっている。前に異能の力を歌に込めたら何故か出来た技だ。真逆こんな事に使うとは思っていなかったが。僕の異能チート過ぎない?…まあいいか。

__雨が止んだ 庭に 花が 咲いてたんだ

きっと もう大丈夫

そうだ 次の 雨の日のために 傘を 探しに行こう__

最後の音を弾き終わり、僕は鍵盤から指を離した。ゆっくりと立ち上がり、お辞儀をする。顔を上げた僕の目に映ったのは、凡そ二十振の刀剣男子が涙を流している姿だった。

「…ご静聴、ありがとうございました!!!」

異能を解除した僕に、刀剣達は少し残念そうな顔をした。

?「もう、歌わないのか…?」

「えっと…貴方は?」

真っ白な人が僕に聞いてきた。

「あ、自分から名乗るのが礼儀ですね。僕は冬夜。冬に夜と書いて冬夜です。」

?「俺は鶴丸国永だ。」

鶴丸さん…。少しお兄…人虎に似てる…?雰囲気とか、髪の色とか。

「えっと、もしかしてもっと歌聴きたいんですか?」

僕がそう言うと刀剣達は首をもの凄い勢いで縦に振った。

「…特別、ですよ。では聞いて下さい。時ノ雨、最終戦争。」

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作者名:マツリ | 作成日時:2019年3月24日 23時

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