宇髄さんとこの継子は２ (ページ7)

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(夢主side)

宇隨(あいつももうやべぇぞ。動けてるのが不思議な
くらいだ。左手に柄を縛っておかねぇと握って
られねぇんだろ。)

このままじゃ不味い。炭治郎くんはかなりガタが
来てる。刀の柄を手に縛り付けなくちゃいけない程に。

宇隨(俺が毒を喰らっちまったせいで早くカタを
つけなけりゃ全滅だ。)

(私や師範が毒を喰らっちゃったから、あぁもう、
このままじゃ皆で生きて帰れないわ！)

新しい鬼？不意に人の気配がした。

気配のある方へ振り向くとひな姉が居て目が合った。

ひな姉は私ににこりと笑いかけた後、無数のクナイを
兄鬼目掛けて放った。

妓夫太郎(何だクナイか、まぁ、当たった所で
こんなもの、、、。いや、そんな無意味な攻撃
今するか？)

妓夫太郎「血鬼術・跋弧跳梁!!」

クナイが吹き飛ばされて師範と私に降り掛かり、
グサグサと刺さっていく。

だけど特殊な忍訓練で耐性のある私達には
へっちゃらだ。

妓夫太郎(足が再生しない。藤の花から抽出された
ものが塗られていたか、このクナイ痺れ、、)

すかさず私と炭治郎くんは兄鬼の首を同時に狙った。

妓夫太郎「やるじゃねぇかよぉぉ！！！短時間で
統制が取れ始めた。面白ぇなぁぁぁ！！！！」

引き続きひな姉は藤の花の液が塗られた大量の
クナイを飛ばし続ける。

雛鶴(お願い効いて！ほんの僅かな間だけでもいいの
そうしたら誰かが必ず頸を斬れる!!)

妓夫太郎「血鬼術・円斬旋回!!」

みるみる足は再生され兄鬼は血鬼術をしかけてきた。

斬撃が無数に降り掛かってくる！

なら私も斬撃を繰り出すまで！！！

宇隨「音の呼吸肆の型・響斬無間！」

『奏の呼吸陸の型・狂詩曲!』

何とか血鬼術を防げたが兄鬼はひな姉の顔を
掴んだ。

『あっ！！ひなねぇ！！！！』

私も師範も助けに向かおうと動こうとするけど
妹鬼の帯に阻まれてしまった。

(やだ。死んじゃいやよ。ひなねぇ。上弦の鬼を
倒したら一線を退いて穏やかに暮らすんじゃないの？)

(動かなきゃ！！！動かなくちゃダメなの！
動かなければまた一人大切な人を失うから！)

だけど体は思うように動かない。悔しい。
涙が零れ落ちそうなのをぎゅっと下唇を噛んで
我慢しながら帯を切り裂いていく。

その瞬間炭治郎君が見たことも無い呼吸を繰り出した。

水の呼吸と、、炎の呼吸、、、？

でも煉獄さんが繰り出していた技と違う