夜明けの目覚め ページ13
(夢主side)
パチと目を開けると、私は寝台の上に寝かされていた。
『え、、、』
頭や腕、足までもほぼ全部包帯でぐるぐる巻きに
されていた。
今の私、いつか本で見た西洋のお化けみたいだね。
私、こんなに骨折してたんだなぁ。
それすら分からないくらいに無我無心で戦っていたから
気づかなかったや。
そういえば、なんで私ここにいるんだっけ。
今は何時くらいかな?
師範や姉さん達。それに炭治郎君たちは無事?
目を開けてから少し時間が経ってきたのかどんどん
体が覚醒してきた。
足元を見ると梅乃が掛け布団の上で寝ていた。
『うめの、うめの、起きて。私起きたよ。』
今できるのは声を出して喋ることだけ。
するともぞもぞと動いて梅子が起きた。
梅子「エ!起きたノネ!?心配シタノヨ!」
そう言い梅子は嬉しそうにパタパタと私の周りを
羽ばたいた。
それから病室の扉をくちばしでこじ開けて
蝶屋敷の人や師範に連絡をするために飛んで
行ってしまった。
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しばらくするとしのぶちゃんが来た。
胡蝶「Aちゃん。起きたんですね。おはよう
ございます。」
『おはようございます』
胡蝶「私の事は分かりますか?」
『??何を言ってるの?蟲柱のしのぶちゃんでしょう?』
胡蝶「うん。大丈夫そうですね。」
『??』
胡蝶『君はかなり高いところから落下して
強く頭を打ってしまったんです。』
胡蝶「Aちゃん。あなたはしばらくの間
眠っていたんですよ。」
『しばらくってどのくらい?』
胡蝶「そうですねぇ。3ヶ月くらいでしょうか」
『そんなに、、、。それより師範や姉さん達はっ!』
胡蝶「それは本人達が来てからの方がいいでしょう」
しのぶちゃんがそう言うと豪快な足音が
病室に近づいてくるのがわかった。
宇隨「Aが起きたって本当か!!!!」
雛鶴「本当に目が開いてる!!」
まきを「良かった!!」
須磨「Aぢゃぁァん!!!!!!」
胡蝶「まだ夜明けです。声量を下げてください。」
『ふふっ。久しぶり。私はそんなに実感無いけど。』
ひらひらと包帯だらけの腕を振って見せた。
うるさい。やっぱりしのぶちゃんに怒られちゃった
じゃないwwww
『見る限り元気そうで安心したよ。』
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作者名:風花 | 作成日時:2022年4月10日 21時