灰谷蘭は高嶺の花を落としたい (ページ9)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:49,919 hit

告白の答えページ9

(蘭side)

やっぱりモテるんだな。

てか男と付き合ったことあるんだ。

『それに私、告白されて相手を好きになれた
事が無いんだよね。』

『､､､。一生懸命相手を好きになろうとは
するんだけどね？』

相手は恐らくマイキーガードが怖いんだろ。

すげぇ威嚇してきそうだし。

蘭「へー。なら俺が惚れさせればいーんだろ？」

どーやって落としてやろうか。

大抵の女はこー言えば落ちるのにな。

『へっ！？/////』

よく男に告白される割にうぶなんだよなぁ。
かわいー。

蘭「かわいー。もっと照れた顔見せろよ。」

ほっぺを掴んで顔をのぞき込むと

『ヤダ！見ちゃダメ！蘭ちゃん､､､////』

ペちり。とおでこを小さな手で照れながら
抵抗された。

蘭「は？､､､反則だろ、､､､。」

可愛すぎて悶えることしかできねー。

『え、ごめん！強く叩きすぎておでこ痛い？』

どうやら本人は無自覚でやってるらしい。
､､､いちばん厄介なやつじゃん。

蘭「ねぇ、A。これから毎日告白するからさ
よーく首洗って待っとけよ？」

『え、なんか私殺されるみたいじゃん。』

蘭「んー？大丈夫〜。生け捕りにするから♡」

『､､､。蘭ちゃん。』

蘭「なぁに？」

『んーん。やっぱなんでもない』

何か言いたげだなぁ。

何言いかけたかめっちゃ気になるし、

蘭「何？めっちゃ気になる。」

『笑わない？』

蘭「笑わねーから、言え。」

『本気で私を惚れさせるなら私が君を追いかけたく
なるくらいにしてよ。』

と俺の目をまっすぐ見て艶やかに微笑んだ。
その微笑みに釘付けになって目が離せない。

蘭「ッッ！！//////」

やばい。こんな女の子ハジメテ。

Aの心を他の女の子と同じ容量で
かき乱そうとしてんのに、

俺の方が掻き乱されてんじゃん。

『あ、蘭ちゃん。私そろそろ帰るよ。』

蘭「送ろーか？」

『いいよ。ここ近辺のスーパー。確か特売
してるからお買い物して帰るよ。』

『じゃあね。』

そう俺に言ってくるりと背を向けて歩く。

蘭「おー。また明日ね。」

そう言うとくるっと振り向いてニコッと笑う。

後ろ姿も姿勢が良くてシャキッとしてる。

Aの後ろ姿が小さくなって見えなくなるまで
俺はぼーっと見つめ続けた。

ただひたすらに”好きだな”と想いながら。