灰谷蘭は高嶺の花を落としたい (ページ21)

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君をもっと知りたいページ21

(蘭side)

蘭「なー。なんか欲しいもんある？俺が取って
やるよ。」

『うーん。欲しいもの､､｡』

カフェから出て行くとこ考えてなんとなく出てきた
のがゲーセンだった。

だから現にゲーセンにいるわけなんだけど。

さっきから欲しいものある？って聞いても
ビミョーな反応なんだよなぁ、

蘭「あんまゲーセン来ねぇの？」

『いや、そんなことは無いけどさ、』

『私、取って貰うより取るほうが多いんだよね』

あー。何となくわかる気がするわ。

エマちゃんに取ってってせがまれてそー。

蘭「俺、こーいうの得意だからさ。な？」

『じゃあ私、あれがいい！』

そうやって指を指したのは紫の瞳の黒猫の
ぬいぐるみだった。

蘭「あれ？､､､。リョーかいっ取ってやっからな〜」

『ああっ、もうちょっと左。､､､ああっ、』

隣でキャッキャ言いながらUFOキャッチャー
の中を見つめる。

蘭「ハイ。取れたよ。」

『わ〜！ありがとう！蘭ちゃん！』

手渡すと嬉しそうにぬいぐるみを抱きしめる。

猫のサイズは俺が脇に抱えられる大きさ、

つまり俺より2回りくらい小さいAが
抱き締めると大きく見える。

蘭「ふはっ、Aちっちぇーな？」

『ちっちゃくない！！猫ちゃんが大きいの！』

蘭「ハイハイ。そーだな。」

かわいーやつ。

ぬいぐるみ抱き締めながら睨まれても全然怖くねーよ。

蘭「なー。プリクラ撮ろーぜ？」

『いーよ。盛れるかなぁ。』

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＼今から撮影を始めるよ！まずは決めポーズ！／

3、2、1 カシャっ。

＼次は2人で仲良くハグしてみよう！／

3、

『ええっ、』

蘭「早くしんねーと」

俺は迷うことなくAを抱きしめる。

カシャっ。

＼次は背中合わせになってみよう！／

俺の背中にぴとっと頭をくっつけるA。

こーしてみると華奢だな。ポキっていきそー。

＼最後に好きなポーズをしてみよう！／

『好きなポーズ？どーしよ、』

って焦ってるAをひょいと抱き上げて
決めポーズする。

”兄ちゃんっていっつもカメラ向けると決めポーズ
するよなー”って竜胆に言われるけど

俺、Aの前でもキメ顔、決めポーズ。
ちゃんとできてんのかなー？

ちょっとでもかっこよく見られてーじゃん？

『蘭ちゃん！！プリクラ終わったよ。降ろして』

蘭「悪ぃ。」

そんな事考えてたらAを抱き抱えたまんま
だったから怒られた。