第1話 ページ3
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あれから一週間。
貴｢兵士長。朝会議の時刻です。｣
三回のノックの後そんな声が聞こえる、
最近ではこれも日常になった。
立ち上がり、飲んでいた紅茶のカップを机に置く。
この紅茶もあの女が淹れたものだ。
ふと考えが巡る。
なぜ自分に補佐が付くことになったのだろうと。
何度理由を探っても分からなかったが。
リ｢今行く。｣
ジャケットを着て廊下に出れば、
いつもどおりそいつがいた。
そして、歩き出すと会議のあらかたの内容を教えてくれる。
わざわざ毎朝会議資料を見なくてよくなるのは助かるが、"やはり"補佐が付いた理由が分からない。
そんなに深い意味は無いのかもしれないが、少し不思議だった。
貴｢どうしたのです。
眠いのでいらっしゃいますか？
もう会議室に着きましたよ。｣
そう言って顔を覗き込んでくる女。
リ｢いや。大丈夫だ。｣
貴｢そうですか。
補佐の私は会議に参加できませんので。｣
では、と手を上げて去っていく補佐を目で追った。
リ｢……。｣
ここ最近、補佐のおかげで書類の仕事が減った。
前より眠れるようになったのはありがたかったが
しかし、
あの女の堅苦しい敬語が好きになれなかった。
どこか違和感を感じるのだ。
トントン
リ｢………！｣
エル｢やぁ、リヴァイ。
一週間たったが
どうだ、Aは。｣
肩を叩かれ振り返ればエルヴィンの姿。
リ｢あぁ、頼んだ訳じゃねえが、
書類を片付けてもらってるおかげで
よく眠れている。｣
エル｢はは、驚いた。
あいつが率先して書類仕事をしたのか。｣
すこし、嬉しそうな驚いたような様子のエルヴィンを不思議に思った。
リ｢どういうことだ？｣
。
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作者名：アラン | 作成日時：2016年12月17日 18時
