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「兄上、Aさんは、絶対生きてまた兄上の元に帰ると仰ってました、兄上を守れるくらい強くなると」
「……俺は、俺は。俺が双葉を守りたかった。継子にならなくても、炎の呼吸が出来なくても、俺は、双葉に傍にいて欲しかった」
「兄上」
「……ははっ！不甲斐ない兄で申し訳ないな！」
ずっと最終選別なんて行こうとしなかったのに、いきなりなぜ俺の前から消えてしまうんだろうか、まるで溶けていなくなってしまうように、どろどろと俺の中から双葉が居なくなって行く気がした。
「師範！」
「ひっぐ、えっぐ、しは、師範〜〜〜！」
泣いていないだろうか、お腹は好かせていないだろうか。双葉の腕は誰より俺が理解している、最終選別の鬼に負けるわけはないが、怖くて震えたりしていないだろうか。
……あぁ、俺が傍で涙を拭ってやりたかった、抱きしめてやりたかった、継子にするなんて言わなければ、君が傷つくことも、怖がることもなかったのに、沢山泣かせてしまった。
「兄上、泣かないで下さい」
「は、泣いてない！」
「泣いてます！……ふふっ、Aさんが見たらきっと笑いますよ」
千寿郎に言われて初めて自分が泣いていることに気づく、双葉が見たら笑うと言われて、確かにそれもそうだと少し考えてから涙を拭いた。弟子に笑われるなんて、柱としても師範としても不甲斐なしだ。
……きっと、双葉なら立派な剣士になるだろう、鬼殺隊になるだろう。
だから、次に会う時まで、俺は柱としての責務を全うしよう。もし双葉が鬼殺隊になった時、一緒に任務をしよう。
それまで、少しだけ、お別れだな。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
300評価番外編はキメツ学園パロディか年齢逆転パロディかで悩んでおります(*´﹀`*)師範の双葉と弟子の煉獄さんとか、描きたいなぁ……(評価にこぎ着けて描きたいものを書こうとする卑しい作者)
改めて皆さんに評価にお気に入り登録ありがとうございます( ; ; )いつも支えになっております(；▽；)
コメントも嬉しくて何度も読んじゃいますからねっ♪( ◜ω◝و(و "
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透水 - え…物凄く好きなのですが、もう更新はされないのでしょうか？ (7月24日 19時) (
レス) @page28 id: e8fae7b723 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 面白かったです！もぅ、頬が緩みすぎて大変でした！更新待ってます！頑張ってください！ (2021年10月30日 11時) (レス) @page28 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - すごく面白くて一気に読んでしまいました！お忙しいとは思いますが、続きがとっても気になるので更新待ってます！！ (2021年6月22日 22時) (レス) id: ab54e64a65 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - とても面白いです！一気に読んでしまいました。これで完結なのでしょうか？今後の展開も気になるものです(*´･ｖ･｀) (2021年2月14日 2時) (レス) id: e5ea1593cf (このIDを非表示/違反報告)
柑橘蛍(プロフ) - 続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2021年1月30日 17時) (レス) id: c6603d0c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玄米茶 | 作成日時：2020年10月29日 21時
