10 ページ13
今日は日差しがいい。縁側で涼やかな風が頬を撫で、居間へと流れていく、気温は暖かく、私の体を包むようにほっこりとした気持ちにさせられていく。
「ね、Aちゃん」
「ん〜〜……？なぁに、蜜璃ちゃん」
眠い目を擦って欠伸をひとつ落とす。
「Aちゃんはどうして師範の継子になったの？」
「いつも怖い怖い〜って、痛いのは嫌だって、泣いちゃうのに、ちゃんと逃げずに稽古はしっかりとしてるわよね、鬼殺隊希望じゃないのよね？どんな経緯で師範に出会ったのか、私、凄く気になるわ…！」
「そうね、鬼殺隊希望じゃない、絶対にない、最終選別ですら行きたくなくてもう二浪してる」
「最終選別って浪人扱いになるのかしら……」
蜜璃ちゃんは次の最終選別に向けて修行していると聞いている、ちなみに私は今年も逃げるつもりでいる。
「ん〜〜……師範との出会いでしょう？」
「そう！そう！……あ、その、あの、もし嫌な思い出だったりしたら言わなくていいんだけどね」
そう気遣ってくれたのは、このご時世、鬼殺隊を目指している人は鬼に家族や友人を殺されてしまった人が多いからだろう。蜜璃ちゃんはレアケースだけれど、きっとその理由を言ったら文句を言う人もいるんだろう、私はなんだって自由だと思うけれど…
「いや、そんなことないよ」
「Aちゃん…！」
「えと、テンポよく紙芝居で説明してもいいかな」
「えっ…？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2059人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
透水 - え…物凄く好きなのですが、もう更新はされないのでしょうか？ (7月24日 19時) (
レス) @page28 id: e8fae7b723 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 面白かったです！もぅ、頬が緩みすぎて大変でした！更新待ってます！頑張ってください！ (2021年10月30日 11時) (レス) @page28 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - すごく面白くて一気に読んでしまいました！お忙しいとは思いますが、続きがとっても気になるので更新待ってます！！ (2021年6月22日 22時) (レス) id: ab54e64a65 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - とても面白いです！一気に読んでしまいました。これで完結なのでしょうか？今後の展開も気になるものです(*´･ｖ･｀) (2021年2月14日 2時) (レス) id: e5ea1593cf (このIDを非表示/違反報告)
柑橘蛍(プロフ) - 続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2021年1月30日 17時) (レス) id: c6603d0c65 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：玄米茶 | 作成日時：2020年10月29日 21時
