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「空」
「何、瑠美？」
「あなたが今、
何を思っているのかは大体予想がつくわ。
けれど何が不安なの？詳しく教えて」
「！…瑠美…
……どうして瑠美はそんなにすごいの？」
「……どういう風に？」
「私の心をすぐに読み取ったり
みんなのことをまとめたり
自分が嫌われ役を買って意見を言ったり…
どうして、そんなにすごいの？」
呟くように言った空に瑠美は背中に感じる
空の悲しげな体温を感じる。
瑠美は空が持っているその感情を知っていた…
自分の紋章である羨望だ。
だがそれを言葉に表すのは難しく
瑠美は少し黙ると空の手を握った。
「私ね、小学校2年生まで
友達っていう友達はいなかったわ。」
「瑠美？」
いきなり何を言い出すのだろうと空は思うも
その問いを言わせないように瑠美は言葉を続けた。
幸い璃久とタケルは2人で盛り上がっていて
こちらには気づいてなく
空はそっと瑠美の話に耳を傾けた。
「私は実の親子の子どもで、
それ故に持ったアルビノとこんな性格のせいで
誰も近づくことはなかったし私も近づきやしなかった。
だから、小学校1年生の時はいつも1人。
その挙句みんなからいじめられていたわ。
気味が悪いとか友達０とか。
もう下らないことを言われ続けていた。
でも私は泣かなかったから…
いや“悲しい”って感情を知らなかったから
みんなはいじめすらやめて私から離れた。
そしてね、4年前の事件で引っ越した先の
お台場小学校で空とであった。」
『はじめまして！たけのうちそらです！
よろしくね！るみちゃん！』
「明るくて、優しかったけれど
きっとこの子も私から離れて行くんだろうなって心のどこかで思っていたけれど…」
『るみちゃんも一緒に遊ぼう！』
「あなたったら
周りの目なんか気にせず私から離れなかった。
私にくっついているからってだけでいじめられても…」
『るみちゃんは…瑠美は私の友達なの！』
「っていうから、とっても嬉しかったの。
でも私は不器用だったからなんとも言えなくて…、印象も“変わった子”…だった」
「瑠美…」
「空、私はね怖いって感情を知らなかった。
だからこそあんなことを言えたの。
だからすごくなんてないわ。
むしろ、マネなんてしちゃダメ」
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スート(プロフ) - 虎助さん» コメント、応援ありがとうございます！02編はいつになるか定かではありませんがこれからも応援よろしくお願いします…！ (2018年11月27日 8時) (
レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
虎助(プロフ) - 完結おめでとうございます！ デジアド好きとして、影ながら応援していました。瑠美ちゃんとコロナモン、璃久くんとルナモンの物語、素晴らしかったです！ 02篇も楽しみにしています！ (2018年11月26日 22時) (レス) id: 71ed4f1e36 (このIDを非表示/違反報告)
スート(プロフ) - ぬこけいさん» ありがとうございます…！では、公開まで暫しお待ち下さい！ (2018年11月26日 21時) (レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこけい(プロフ) - ゆっくりで大丈夫です！無理なさらない程度に！ (2018年11月26日 21時) (レス) id: 4d0ebf4558 (このIDを非表示/違反報告)
スート(プロフ) - ぬこけいさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです…！できる限り早めに公開できるよう努力しますね…！ (2018年11月26日 20時) (レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
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