孤独な天才７

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渚side

渚「…！！！」

浅野「！！！！」

ぴしっと空気が凍ったように

一気に教室が冷たくなる

『浅野、理事長のとこに行ったんじゃなかったっけ？』

浅野「っ…！！！」

顔を少し上にあげ

見下ろすように浅野くんを見るAさんの姿が

浅野「A……！」

『で、誰に殺されるって？』

怒っているのだろう引きつった笑顔を見せながら

Aさんは浅野くんに近づいてきた

浅野「ぐっ…！！」

そう思うと、浅野くんの胸ぐらを掴み

少し苦しいくらいに上にあげる

『邪魔するなって、言ったよな』(ｷﾞﾛｯ

「「…っ！！」」(ﾋﾞｸｯ

明らかに目つきが違う

まるで獲物を横取りされたような獣の目だ

浅野「ぐっ…A……！！」

『…………』

Aさんはしばらく浅野くんを見つめたあと

乱暴に手を離した

浅野くんに対してあんなに怒るなんて

そうとうだな、、、

僕はゴクリとつばをのんだ

まるで死神と戦う前のように

『で、肝心の"ヒロイン"はなんで来ないわけ？』

扉の方に目をやると

そこには背中を丸めた橘さんの姿が

橘「あ……みんｎ」

『さぁて！今から面白いものを見せてあげるよ！』

「「……！！」」

橘「…！！」

橘さんの話を遮り

まるでサーカスでも始まるような口調で教卓の上に座るAさん

『律』

指をパチンと鳴らすと

律の画面にはある音声が

「お前さ、アレいつ撮ったの？」
『さぁ？』
『おっと、危ない』
『すぐ手ぇ出すところ、脳みそ幼稚なんだねぇw』
「っ！！！！！！うっさいんだよ！！！あんたが早く消えないからでしょ！！！！！？」
『どうして私があんたのために消えなきゃ行けないんですかぁー？』
「このっ！！！！！！！｣
「落ち着けよ！！、！」

『ほい』

「「…………」」

橘「あぁ………ああああ……」

誰も

声を出すことができなかった

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