孤独な天才３

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『で、他に聞きたい事は？』

殺「あぁなった理由はカルマくんから聞きました」

『あいつ…』

殺「先生が聞きたいことはたった一つです」

不思議な緊張感が職員室に流れる

タコが聞きたかったこと

それは






殺「後悔しませんか？」

『え？』

殺「詳しくは言えませんが
先生はあなたと一緒で親がいません
ですが、先生は親の顔を知りませんでした」

『…！』

こいつ…

きっと元は人間だったんだ…

殺「ですが、あなたは違う
あなたは親の顔をを知っています
おまけに、両親が死ぬ所を見てしまった

失うものがなかった私とは違い

あなたはたくさん失った」

『……』

殺「これから、あなたが普通に暮らし、幸せになれるかもしれません
それでも、殺し屋を続けますか？」

『…』

私は

本当はもう何も失いたくない

だから

何も欲しくない

幸せな家庭も

家族も

私はもう、報われないから

きっと、手に入っても

また失うから





『私は…』





『私は、守る側の人間でいたい』

殺「…！！」

私みたいに

失う人間がいなくなるように

『私の入ってる組はね、そこらの組とは違うんだよ』

殺「…？」

『麻薬や、殺人犯…悪いことをした人間を殺す…そんな組なんだよ』

殺「…！！」

人を殺すのはいけないこと

私達も、悪いことしてるってゆーのはわかってる

でも、自分を犠牲にした分

他の人が幸せになってる

それが黒尾組なんだよ

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