心に寄り添う ページ14
テディ「(……………すごいなぁ、主様は)」
わたしはリエルのお父さんに事情を説明し、
そして何回かありがとうと言われて
二人の住む家に向かっていった。
悪魔執事とパレスの主はどちらかというと嫌われやすい。
だからこうやって感謝されると心が温かくなる。
テディ「じゃあ、もうパパと迷子になったらダメだよ?」
リエル「うん!」
手を振られ、笑顔でその子を見守る。
そして振り返り、『帰ろっか』とだけ伝える。
テディ「主様」
『ん、なーに?』
テディ「すごいですね、主様は」
『?』
心なしか、少しだけむすっとした顔になってるテディ。
さっきの天使の件で仕方がなかったとはいえ、
『嫉妬した?』
テディ「/// すみません」
『テディだって人間だから、どうしても嫉妬は生まれちゃうよね』
ルカス「あたりも落ち着いてきましたし、わたしたちも帰りましょう」
『うん、そうだね』
ミヤジ「流石のわたしも、お腹が空いたな」
『今日はキムタクご飯〜♪』
鼻歌を歌いながら、さりげなく恋人繋ぎをするわたしとテディ。
テディの手は、父親のような安心感のある手だった。
夕飯という何の変哲もない会話も、心が温かくなった。
〜心に寄り添う〜 完
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作者名:星空ブリキ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Buliki/
作成日時:2023年7月1日 22時