・ ページ3
.
そこからまた少し経ち、いざ悪魔学校入学の時。
入学式はダルいながらも、なんかすげー挨拶してた奴は居ったし、それでワイワイする同級生達に、期待値が膨らむ。こんな中やったら、オレにも友達が出来て、もっとおもろくなるんやろうなってわくわくした。
｢そわそわしすぎ、｣
背中から聞こえたAの声。朝も一緒に登校して、そのままの流れで整列して今に至るが、知らん奴らに囲まれるのはあまりにも怖すぎる本心からか、並ぶ時にこいつの腕にはグルグルとオレのしっぽが絡み付いていて。｢はいはい、わかってるってば、｣なんて笑いながら一緒に並んでくれた。
｢だって、おもろそうやん！もうこんなにギャーギャーしとって、こんなに元気な奴らなら爆弾投げても大丈夫そうちゃうか？｣
｢馬鹿なの？テンション上がるのはわかるけど、そんなことしたら第一印象最悪でしょ、｣
｢うっ、確かに…｣
じゃあどうしたらええんや。オレは遊ぶのに絶対爆弾使うしなぁ、なんてもんもんと考えてると、また小さく背中をとんとん、と叩かれて。
｢でもまぁ、友達、絶対出来るよ！楽しみだね、｣
なんて笑うAに、少しだけ恥ずかしくなって｢おん、｣とだけしか返せなかった。
そこから数日、色んなオリエンテーションをやったりやらなかったりしながら、いざクラス発表。
｢クラス発表かぁ…どんなヤツらのクラスやろうなぁ…骨のあるヤツ居るとええなあ、｣
｢オリエンテーションつまんないからって抜け出してた不良君は一体どのクラスなんですかねー、｣
｢はー？お前も抜けとったやろ、同罪や同罪、｣
｢ゾムが毎回｢あっちのがおもろそう！｣とかってしっぽグルグル巻きにしたまま引っ張っていくからでしょ！！ぁぁぁ…私まで不良扱いされたらどうしよ…私だって友達欲しいのに……｣
｢オレが居るやろ、｣
｢ゾム以外も欲しい……｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：!! | 作成日時：2023年6月3日 11時
