【名探偵コナン】工藤新一の相棒

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「そういうアンタは来栖零哉やな？工藤の相棒とか言われとる」


「あれ？俺のこと知ってるの？」


「工藤と一緒に新聞やらテレビやら出とったからな！アンタの顔ならよォ知っとるわ！」


まぁ、確かに。新一といると事件ばっか起きるもんだから俺も必然的に事件解決に協力する形になってたんだよね。

そのやり取りを見たあと蘭ちゃんがハッとしたように言葉を発する。



「このツアーに参加してるってことは、服部君もホームズファン？」


「ちゃうちゃう。このツアーに応募したんは、工藤に会えるかもしれんと思ったからや！それにオレはドイルよりエラリィ・クイーンの方が……

で、でも、やっぱり一番はドイルやな！」


あらあら。新一にそんなに会いたいのか。
なんか、ここでもし事件でも起きようもんなら、
新一、お前今日、服部に正体バレると思うよ〜？



「ま、工藤はおらへんかったけど、来栖には会えたし今回は収穫なしって訳でもなかったな。」


「お〜、西の探偵くんにそんなふうに言って貰えると嬉しいな！よろしくね服部くん！気軽に零哉って読んでよ〜！」



うん。俺、服部くんとは良い友達になれそう。新一と同じタイプな気がするし、一緒にいると楽しそうだ。



そんなこんなで挨拶を済ませた後、金谷さんからツアーの説明を受け、毎年恒例になっているという超難問推理クイズの問題を渡された。



「今、メイドが皆様にお配りしてるのはホームズカルトテスト1000問！それを提出する期限は明日の夕食まで…。それで990点以上をとられた方のみ夕食後の難問クイズに参加してもらいます…」



このクイズで見事満点を取った人にはシャーロック・ホームズがこの世の生を受けたコナン・ドイルの出世作…『緋色の研究』の初版本を進呈されるらしい。



……欲しい。めちゃくちゃ欲しい。
1000問なんて余裕だ。新一。きっとお前くらいだよねこの中で俺のライバルになるやつなんて。
悪いけど今回は全力で挑ませてもらうよ。



「990点以上…と、とれなかったらどうなるんだね？」


「フフフ…もちろん、その時点で、このペンションから立ち去ってもらいます！そんな不届き者は、この場に居る価値はありませんからな！！」


金谷さんの言葉に参加者のほとんどが、えー！？と声を上げたが、不思議でならない。

……真のホームズフリークなら余裕だろ。ってね？

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