【名探偵コナン】工藤新一の相棒

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「確かに優れた頭脳をお持ちのようだがあの程度なら僕にもできる…。シャーロックと肩を並べるなんてとんでもない…」


「そうそう。実際に勝負すればあなたはホームズの足元にも及ばないわよ！」



傍にいた、綾子さんにも言われ、イライラMAXのおじさん。あー、もうこりゃフォロー無理だわ。諦めよう。うん。



「まあまあ相手はホームズなんだから仕方ないよ！」


「うるせぇ！なにがホームズだ！紙の上の人間に負けてたまるか！！」


あーあ。そんなこと言っちゃって。ホームズフリークしかいないこの空間じゃ禁句だよおじさん…。
かくいう俺もちょっとイラッときたし。
でもさ新一。もうちょいフォローの仕方なかったの？



「だいたいオメーがこんなツアーに応募するからだ！！」

「コ、コナン君！」



あーあ。新一ったら。おじさんに殴られちゃったよ。蘭ちゃんはやっぱり優しいな。でも、自業自得だと思うんだけど。
まぁ、おじさんもすぐに手出しちゃダメだよね。


「「コナン…？」」


参加者の皆さんは蘭ちゃんのその声に反応して新一の周りに集まった。

流石は皆様ドイルファン。コナンなんて名前付けてもらった子供に感動してらっしゃる。新一も満更じゃなさそうだし。


「なーんだ。心配して損しちゃった…」


「あん？」


普段のコナン君は妙にクールで子どもっぽくないと蘭ちゃんが言っているのを聞いて、あいつがなんでまだ正体バレてないのか不思議でならなくなった。

おい。女優の息子だろ。
本気で子供のふりしろよな。



「新一の遠い親戚らしいし、俺ともよく推理小説の考察とか話してるから、あんなに子供らしくない子供になっちゃったのかもね〜」


「でもホームズが大好きなんて、本当にあいつそっくり…。キザでカッコつけで…」


「推理マニアでホームズフリーク…。音痴やがサッカーの腕は超高校級…。そして先日のオレとの勝負、あいさつもなしに勝ち逃げしよった…工藤新一の事やろ？」


「は、服部君！？」



いきなり後ろから聞こえてきた声に反応して振り向くと色黒の同い歳くらいの男の子がいた。新一がなんでここにって顔してみてる。

はっとり…？なんか前に新一が言ってたような……


「えーっと、新一の友達？」


「あ、零哉は初めてか！こちらは服部平次君。大阪府警本部長の息子で、西の高校生探偵って呼ばれてるんだよ！」


あーなるほど彼が。
前に新一に挑戦してきて負けたヤツね〜。

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