【名探偵コナン】工藤新一の相棒

４・ホームズフリーク殺人事件 ページ5

「まさか蘭ちゃんたちもこのツアーに参加してるとは思わなかったよ〜」


「けっ！この坊主が勝手に申し込んでたんだよ！」



今俺はホームズフリーク歓迎ツアーに参加すべく他の参加者と一緒に車で主催者の別荘へ向かっている。



「貴方はどの作品がお好きで？」


「そうですね〜、『四つの署名』かな〜」

「僕も僕も！！！」



うん。新一。子供らしさ全開だね。
それにやっぱお前も四つの署名か。
うん。知ってた。


というか、蘭ちゃんのとこのおじさんはお前に付き合わされてうんざりしてるぞ？



「そちらの貴方はどの作品をご贔屓に？」


「そーですなー。私は『そして誰もいらなくなった』あたりが…」


「ふはっ…」



おじさん……
おもしろすぎだよ。でも他の方はイライラしてるっぽいな。


「まさかこのツアーにこんなど素人が紛れ込んでいるとは。」



あーあー。言われてるよ。
まぁ、付き添いだしな。大目に見てやってください


その後もホームズフリーク同士話が盛り上がっていた俺たちはようやく目的地の屋敷に到着した。


中に入ると、このツアーの主催者であり屋敷のオーナーの金谷さんがホームズの格好をして朗らかな笑みを浮かべて挨拶をした。



「今日お集まりの皆様は私が厳選した、いずれ劣らぬシャーロキアンの方々…どうぞ遠慮なさらずご歓談いただいて…」


「フン！本当に厳選したのかね？ホームズのホの字も知らない、ド素人が混ざってるようだが…」


「まあ！本当にそんな方が…？」


「ホラ、あのヒゲの男ですよ…」



その金谷さんの言葉を聞いた川津さんはけっ、と吐き捨てるようにいい、占い師の戸田さんはまさかと言ったような顔で聞き返した。


付き添いできてこんな態度とられちゃ、キツイよな。ちょっとフォローでも入れてあげようと思ったら金谷さんに先を越された。



「今日、この方をお招きしたのはほかでもない…。実はこの方、我らがホームズと肩を並べる現役バリバリの名探偵…」


「毛利小五郎でしょ？
知ってますよ…。ＴＶや新聞で何度かお顔を拝見しましたから…」


オーナーの言葉を遮って、メガネのイケメン戸叶さんが言う。しかしその後挑発するように言葉を続けた。

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