【名探偵コナン】工藤新一の相棒

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不審に思い振り返ると顔に包帯を巻いた男が蘭ちゃんに背後から斧を振り下ろそうとしていた。



「蘭ちゃん！！！！」


「え？な！？」



咄嗟に蘭ちゃんの腕を掴み自分の方に引き寄せる。間一髪で斧は蘭ちゃんに当たらずに済んだ。驚いていた蘭ちゃんはその光景を見て劈(つんざ)くような悲鳴をあげた。

それでも尚、男は血走った目で再度蘭ちゃんに向かって斧を振りあげようとする。咄嗟に蘭ちゃんを背中に庇う。


そこへ悲鳴を聞いて駆けつけたらしいコナンがスライディングで男の背後につく。男の意識がそちらへ向く。コナンは驚愕した顔をしていた。そこに続けて園ちゃんも駆けつけた。


「なによ蘭、大きな声出しちゃって…」


その声を聞いてまずいと思ったのか、男は走って森の奥へ消えていってしまった。



「な、なに？今の人……」


「わかんないけど、いきなり後ろから斧で襲ってきて……零哉君、助けてくれてありがとう…！」


「とーぜん！新一がいない分俺が守んないとね！」



そう言ってウインクすれば、小さな名探偵くんがジト目でこちらを見ている。蘭ちゃんも園ちゃんも、相変わらず軽いね…と苦笑している。


そんなにいっつも軽い態度とってる気は無いけどなぁ…解せない。


ともかく、いつまでもこんなところにいる訳にも行かないので、4人でさっさと別荘に戻ることにした。


俺は雨でびしょ濡れだから、早くお風呂入りたいなぁ。まぁ、レディーファーストは守るけどね？


やっとなかに入れるー！と思いながら、4人で園ちゃんの別荘に入った。

そこには、園ちゃんのお姉さんやその友人たちが揃っていた。軽く挨拶をしてから、注意喚起の意味も込めて先程の出来事を皆さんに話す。



「ほ、包帯巻きの男！？」


「そうよ！森で蘭が襲われたのよ！」


「ま、マジかよ…」


「あれ？太田さん達は見なかったの？３人とも森にいたんでしょ？」


え、そうなの？とか思ってる俺を気にもとめずに話別荘に居た人達はみんな同様に、そんな人間とは遭遇していないと言う。


またもや俺と新一のきた場所に死神が降りてきた。

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