３１・山荘包帯男殺人事件 ページ31
「んー？ここら辺だよなぁ…お！みっけ！」
森の中をしばらく歩いて、吊り橋の先にやっと見えてきた大きな建物。園ちゃんに誘われてきたここは、鈴木財閥の別荘のひとつ。
なのだが、烏狩りの為の情報収集が思ったより長引いて到着が遅れてた。途中雨も降ってくるわでもう大変。
吊り橋を渡りきっていざ別荘の中におじゃましようと思っていた時、ふと視線を横に向けると、森の中で相合傘をしながら歩いている知らない長髪の色男と蘭ちゃん。
そして、その後をこっそりつけているらしいコナンと園ちゃんを見つけた。
とりあえず玄関にボストンバッグを置かせてもらうことにする。
それから、久しぶりに会う園ちゃんに内心ドギマギしながらそっと近づく。
「もー、蘭のやつ新一君が居るくせに…新一君誘惑しちゃうわよ！」
「えー、誘惑するなら俺にしてよ園ちゃん。」
「「零哉君／零哉！？」」
蘭ちゃん達を睨みつけるように見ていた2人に後ろから声を掛けると、予想以上に驚いてくれて俺は満足です。
「ちょっと驚かせないでよね…って！びしょ濡れじゃない！」
「いやぁ、突然降ってきたもんだから…」
園ちゃんが心配して傘に入れてくれる。コナンと相合傘してたのはちょっと妬けたけど、流石に傘1本に3人は厳しいな……
そんな事を考えていると、視線を前方に戻していた2人が驚いた顔で口を大きく開けていた。
視線を辿るとそこには、あの男に今にもキスされるんじゃないかってくらい顔を近づけられている蘭ちゃん。
その光景を視界に入れた瞬間、雷が近くに落ちた。
蘭ちゃんなんてびっくりして色男クンを突き放して森の奥に走ってっちゃったよ。
2人ともー、気づいてー。てかお前も追いかけろや色男。
まぁ、色々思う所はあったけど、蘭ちゃんの方向音痴は大分重症なのを知っていた俺は急いで蘭ちゃんを追いかける。
流石は空手部女主将。体力あるなぁ。
疲れたらしい蘭ちゃんが足を止めてくれたおかげでやっと追いつけた。
「やっばー、変な所に出ちゃったよ……」
「蘭ちゃん！1人でこんなとこまで来ちゃ危ないでしょ〜！」
「零哉君！？どうしてここに？」
「誰かさん1人で行かせると迷子になりそうだったから追いかけてきたんだよ！」
「そ、そっか…ごめんね。ありがとう零哉君。」
とりあえず早く別荘に戻ろっか。そう蘭ちゃんに言えばそうだねと笑って返してくれた。
そんな中微かに聞こえた、荒い息遣い…
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湊(プロフ) - 救済する方に一票お願いします (2020年6月20日 21時) (
レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶 - 救済する方がいいです！ (2020年6月20日 19時) (レス) id: 36101ccc47 (このIDを非表示/違反報告)
月影 晃(プロフ) - ゆいきさん» コメントありがとうございます！投稿ゆっくりになりますが、救済ルートで書いていきたいと思います！気長にお待ちください！ (2020年6月20日 18時) (レス) id: 0889d36c4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいき(プロフ) - 警察学校組全員救済 (2020年6月20日 18時) (レス) id: e371e3bfbd (このIDを非表示/違反報告)
月影 晃(プロフ) - といしさん» 絵心ないのでメーカーで使ってます (2020年5月17日 10時) (レス) id: 0889d36c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影 晃 | 作成日時：2020年3月23日 22時
