【名探偵コナン】工藤新一の相棒

３０・Q.E.D. ページ29

「Oh〜！Cool guy！拳銃(ガン)でガラスを割って女の子を助け出すなんて、まるでジェームズ・ボンドでーす！」


「いや……」


「007(ダブルオーセブン)は先生の方だよ！犯人の足を引っ掛けて謝るフリしてトカレフの安全装置入れたんでしょ？」


「Oh Yes!!映画みたいに上手くできましたー！！」



新一が呆れてる。でも何が映画みたいにだよ…現役FBIが……そういえば秀君は…？



「乗客の皆さーん！事情聴取があるので車に乗ってくださーい！」


「あ、俺らも行かないとね！ほら、移動移動〜！」


「来栖クン？傷だらけですけどだいじょぶですかー？」


「へーきへーき！かすり傷だよ……ったぁ！？」



ジョディの前で強がってたらベル姉扮する新出先生に腕を掴まれて、あまりの痛さに悶絶した。なんでバレてんの。新一も呆れた顔してるし……かっこつけさせてよぉ……



「やっぱり！こんな大怪我してるじゃないか！」


「零哉兄ちゃんこそ治療が必要だよ？事情聴取はその後ね！！」



2人は俺の保護者ですか……？
あ、保護者と言えば……


金髪赤眼の男の顔が頭に浮かんだその瞬間、凄い猛スピードでこちらに走ってくる赤のフォードGT……

思わず頭を抱えて蹲った俺を不思議そうに見る新出先生と、同情したように見る新一…





「おい零哉！てめぇちったァ考えて動けやコラ！出血量そうでもねぇから良かったようなものの！てめぇが大量出血したらそこらの病院じゃどうしようもねぇんだぞ！？分かってんのか？あ？」


「だって、哀ちゃん守らなきゃって……心配かけてごめん。」




兄さんにめちゃ怒られた……まぁ、俺の血液型って珍しいから、あんま怪我しないようにしてるのはほんとだけど、過保護なんだよなぁ兄さんは…5年前からは特に。


その後、兄さんの荒い運転で警察病院に向かい、治療を受けた。事情聴取は新一に任せてきちゃったけど、まぁ、いいか。



治療を受けて、そのまま兄さんの車で家に帰る。散々お小言貰ったあとで漸く鎮まった兄さんに俺はこれからの仕事について話した。



「兄さん」


「ん？」


「俺、いい加減酒好きの集まり潰しにかかろうかと思うんだけど、どう思う？」


「な…！？あいつらに手出すのか！？危険すぎる！兄ちゃん達に任せとけ！！」


「ダメだよ…新一に毒薬飲ませたのも、志保姉の命狙ってるのも、みんなあいつらだ。各国諜報機関に伝達して、兄さん。




_____ルシールが烏を狩りに動くってね。」

設定２→←２９

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す