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俺が風邪で寝込んでる間に、ホームズ君はまたもや事件に遭遇したらしいが、いつも通りのスピード解決。その時志保姉に泣きながら怒られたって言ってたなぁ。
俺も、明美姉さんを救えなかった人間なんだよな。俺の事、恨んでくれてもいいんだよ、志保姉。
家に帰ってリビングの隅で体育座りで落ち込みまくってる俺に、珍しく休みで家にいた兄さんが呆れたように話しかけてきた。
「お前、何そんな沈んでんだよ。きのこでも生えてきそうな勢いだぞ？」
「だって…俺……守れなかったんだ。」
独り言のように気持ちを吐露する。1度口を開くと止まらなくていつの間にかグズグズ泣きながら話していた。
志保姉とまた会えたこと。明美姉さんとの約束のこと。明美姉さんを守れず死なせてしまったこと。工藤新一と同じように、志保姉も薬で幼児化したこと。
ひたすら話しまくってあとはもう泣くしか出来なくなった。
そんな俺の頭に、寄ってきた兄さんが少し困ったように微笑みながら手を置いて、ぐしゃぐしゃと撫でる。久しぶりの感覚に驚いて目を見開く。
「守れなかったのは俺も同じだよ。」
絞り出すように出されたその声に、思わず顔を上げ兄さんの顔を見ると、とても寂しそうな目をして笑った。
「俺は明美とあいつらと一緒に、志保の名前を考えた。生まれてきてくれるのがすごく楽しみで、でも会う前にあの家族はいなくなっちまった。
志保の名前はな。警察官を目指した俺たちが、己の志を貫くことを彼女に誓ってつけたんだ。守りたいものを守りきるって、誓ったんだ。
あいつら2人は日本という国を守るために警察官を目指したし、それは俺も同じだ。
でもな、俺が1番守りたかったのは、家族と大事な幼馴染たちだったんだよ。
俺は日本を守るなんてスケールのデカい事言っといて、守りたかった人すら守れなかったんだ。
俺は今、志保のそばにはいてやれない。お前があいつのことを守るんだ。命だけじゃなく、心も。これからお前が守ってやれ。お前なら出来るだろ？」
「俺、志保姉の事、絶対守る。小さなナイトくんだけじゃぁ心許ないもんね！」
兄さんはやっと笑顔になって、決意を新たにした俺の頭を、思いっきりぐしゃぐしゃにした。
頭はボサボサになるし、地味に痛いし、ちょっとムッとしそうになったけど、今日ばかりは嬉しさと安心感の方が勝った。
それから数日後、志保姉からスキーに行かないかとお誘いが来た。新一や少年探偵団も一緒らしい。
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湊(プロフ) - 救済する方に一票お願いします (2020年6月20日 21時) (
レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶 - 救済する方がいいです！ (2020年6月20日 19時) (レス) id: 36101ccc47 (このIDを非表示/違反報告)
月影 晃(プロフ) - ゆいきさん» コメントありがとうございます！投稿ゆっくりになりますが、救済ルートで書いていきたいと思います！気長にお待ちください！ (2020年6月20日 18時) (レス) id: 0889d36c4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいき(プロフ) - 警察学校組全員救済 (2020年6月20日 18時) (レス) id: e371e3bfbd (このIDを非表示/違反報告)
月影 晃(プロフ) - といしさん» 絵心ないのでメーカーで使ってます (2020年5月17日 10時) (レス) id: 0889d36c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影 晃 | 作成日時：2020年3月23日 22時
