【名探偵コナン】工藤新一の相棒

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「新一〜みてたぞ〜」



帝丹高校２年Ｂ組。朝。
教室に着いて、今をときめく高校生探偵、工藤新一の前の席に座り話しかけた。



「はぁ？なにをだよ。」


「蘭ちゃんを怒らせて電柱壊させてたところ〜」


｢別に、壊させてたわけじゃねぇよ。」



いーや。こいつのせいで蘭ちゃんはあんなに怒ったんだろ。ファンレターなんか受け取ってデレデレしてたから。



「全く、朝から夫婦喧嘩はよせよな。ちゃんとトロピカルランドでご機嫌取りしてこい。」


「へいへい。わーってるよ。」



全く。こいつの事だ。デートの最中に好奇心に負けてなんか変なことに首突っ込むのは目に見えてる。それに、どうにも最近こいつの周りに事件が多発しすぎだ。死神かこいつは。



「まぁ、ホームズさんは事件を解く前に女心を解明できるようにしなきゃな〜」


「ならオメーは真剣に告白することを覚えろ。言い方が軽すぎるからいっつも冗談だと思われて流されるんだぞ？」


「でもちゃんと虫は追っ払ってるもーん。俺の初恋の人はそこらのやつにはあげないよ。」


「まだオメーのもんじゃねーだろ…」


「絶対ものにするからいーの！」



ちゃんと気持ちは伝えてるし、ちょっとずつ意識してもらうから！というと、こいつは呆れたように息を着いた。


でもほんと、呆れてる場合じゃないよ？新一くん？
俺と園ちゃんはいつまでお前と毛利のじれった〜い両片想いを見続けなきゃいけないの。早くくっついて欲しいんだよ、こっちからしたら。

それにさ！万年両片想いとか何！？
俺なんか完全なる片思いなのに！！


そんな気持ちを込めてジトっとホームズくんを見遣ると、罰が悪そうにそっぽ向いた。


わー、逃げたよこいつー。
今度のデートで進展すればいいんだけどね。
まぁ、多分無理だけど。


そーだ。デートの結果すぐ聞けるように工藤邸で待機しといてやろう。なんたって俺は合鍵を持ってる。なんなら泊まりとか昔からしょっちゅうだったから、新一の部屋の隣に俺が泊まる時用の部屋まである。


それに、久しぶりにミステリー小説の収まった本棚に囲まれながら活字をひたすらに追いかけるのもありかもしれない。あまーいお菓子を食べながら、ね？

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