マモン ページ14
恥ずかしい台詞を吐いて、相当お疲れのようだ。しかし開けると言ったので番号がわかったのだろう。私はダイヤルに手を伸ばした。
「よし、A。今から言うぞ」
「はーい」
「まず1、」
かちり、と何かが合わさる音が聞こえた気がした。いける、これはいける気がする!!ワクワクする。
「それから2、3、8、6だ!」
「・・・!開いた!!でもどこに番号が__、」
「ちょっと退いてもらえるかしら!!」
凄い勢いで3人が金庫の扉を開けた。すると飛び付くと思った3人が一様に皆固まっていたので何事かと金庫を除き見た。中には3つのお金が入った封筒が置いてあった。そしてそのひとつひとつに手紙が添えてあった。3人はその封筒をゆっくり取っていく。これで喧嘩も収まるだろう。
「それで、どこに数字が書いてあったんですか?」
「数字は書いてなかった」
「じゃあ何で数字がわかったんですか!?」
「時計だよ」
「時計?」
「そー。ところでお前十二支言えるか?」
馬鹿にしているのか、しかし残念なことに私は確りと十二支を言うことが出来る。ネズミから始まって動物を次々に言っていく。ふふん、とドヤ顔で宇髄さんを見ると「わかんねえ?」と言われた。何が?
「遺書をよく見ろ。漢字を特にな。上から順番に十二支に出てくる動物の漢字だけ拾え。」
「えっと、兎。あと猿と馬・・・なるほど、それを時計の時刻に当てはめるんですね!!!・・・あれ、でもそうしても3桁しか、あれ?」
「お前なぁ、ネズミは十二支で表すと“子”だろそれで12時!2桁揃って12386!」
これはうっかりしていた。お恥ずかしい。まあでも無事依頼も終わった事だし、と帰ろうと3人を見るとなんと言うことでしょう。
「ちょっと!お母様だけどうして少し多いのよ!!」
「貴女たちは手紙の分量が多いからいいじゃない!!」
まだ喧嘩を続けていた。
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なるせ(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます!続編に移行しました。これからもよろしくお願いします。 (2020年5月5日 1時) (レス) id: e20a86a6d7 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とってもとっても面白いです!更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2019年10月6日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
なるせ(プロフ) - クラゲさん» ですが鬼だったキャラは響凱同様、今後も一寸ずつ出していこうと思っています。それでもよろしければ、これからもよろしくお願いします。 (2019年9月24日 21時) (レス) id: e20a86a6d7 (このIDを非表示/違反報告)
なるせ(プロフ) - クラゲさん» コメント諸々ありがとうございます。本当に期待を裏切るようで申し訳ないのですが、ややこしくなってしまって私では書ける自信が無いので組織どうこうは今のところ考えていません。 (2019年9月24日 21時) (レス) id: e20a86a6d7 (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ(プロフ) - コ〇ンだと、敵が黒の組織だから、この作品は無惨様と十二鬼月が敵になりそう…… (2019年9月24日 20時) (レス) id: 3962cab233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なるせ | 作成日時:2019年9月23日 12時