依存と裏。【デスノート】

十八話＊ ページ19

L「Aさん…来てくれましたか……。」




「えへへ〜。

当たり前でしょ〜。」




自分でも気持ち悪い位、Lに、何かを求めた。




L「……Aさんは、今辛くありませんか？」




「…うん。

ちょっとね。」




月に利用されたよ。




L「もしかして、助けを求めてるんじゃないですか。」



「うん…そうだよ……。」




居場所をちょうだい？




L「…僕の傍に居る気はありませんか？」




「…え。」




L「僕なら、Aさんを助けてあげられる、辛い思いをさせないです。

…Aさんが良ければですが。」




「…へへ。」




それって、私に居場所があるってこと？




月に会わなくて済むってこと？




もう利用されないってこと？




………ちょっとだけならいいでしょ？




甘い囁きが、私の答えを出してくれた。




「いいよ。」




L「…ほ、本当ですか？」




Lは目を見開き、声が少し高くなる。




「私を助けてくれるんでしょ〜？

いいよ〜。」




L「…良かった………。

絶対に僕から離れないですよね？」




「うんうん〜。」




L「じゃあ……」




カチャリ、という音が響く。




L「これなら僕から離れませんよね。

というか離れさせませんよ。」




「…ん？」




私の手と、足、




Lの手と、足に、手錠がつけられていた。

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