DESTINY《旭那由多》 (ページ4)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:48,570 hit

4．努力と天才ページ4

私は物心ついた時から音楽が好きだった。

それと同じように学校の先生になりたいと思っていた。

こうして音楽の先生になるために大学に入った。

ピアノは幼稚園の頃から習っていたし、中高は吹奏楽部だったし、楽器の演奏だって人並み以上にできる。

趣味程度で作詞作曲もする。

自分的には結構自信がある。

合奏や合唱の曲に、自作曲を取り入れるとかできたら楽しそうだな。なんてことも考えている。

人より自分には力があると思っていた。少なくとも身近な人に負けることはないと思っていた。

しかしそんな淡い期待も一気に打ち砕かれた。

旭那由多。

彼は才能に溢れた人だ。

ボーカルの質も高い。

これまでどれほどの努力をしてきたことだろう。

そしてなにより彼が作った曲、1曲聴いただけでわかる。

天才だ。