DESTINY《旭那由多》 (ページ20)

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19．お誘いページ20

その日の夜、旭くんからメッセージが来た。

え、なに……

自分の気持ちを認識した今、顔に熱がこもる。

ドキドキしながらメッセージを開くと

那由多明日話があるんだけど、会えないか?

何の話……

気になってその日はあまり眠れなかった

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～次の日～

旭くんとの待ち合わせ場所に向かう。

どう顔合わせればいいのかわかんなくなってきた。

待ち合わせ場所には、スマホを片手に壁に寄りかかっている旭くんがいた。

立ち姿もかっこいい…

『旭くん、お待たせ』

那｢急に悪いな｣

『…話って何…？』

那｢あの…

これ…｣

旭くんはそう言い、なにか渡してきた。

『…ツアー…チケット…？』

那｢来週、北海道ツアーの札幌公演がある。

だから、都合が合えば見に来いよ｣

嬉しさで手が震えてくる。

『え、行く…行きたい…』

那｢…ほんとか？｣

旭くんは表情をぱっと明るくして聞いてくる。

そういう所だよ…

『うん、もちろん！楽しみだなぁ』

那｢最初から最後までちゃんと見に来いよ｣

『うん！ありがとうね』

那｢じゃあ俺はこれから練習だから…またな｣

そう言って背を向けながら手を振ってきた。

いや、だから、そういう所だよ…

旭くんの表情、仕草の一つ一つに胸が高鳴った。