DESTINY《旭那由多》 (ページ2)

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2．共同作業ページ2

旭那由多と英語のプレゼンのペアを組むことになった。

テーマは何とか決まったが、ここでシンプルに疑問が湧いた。

『旭くんはバンドの方が忙しかったりするんじゃないの？発表は3週間後だけど、集まって調べ物したり準備しないとだよね？』

那｢放課後は毎日練習してる。空きコマなら大丈夫だ｣

『そっか…じゃあこの次のコマは？3限は授業あるから』

那｢俺も空いてる。じゃあこのあと図書館行って資料探すぞ｣

なんか最初より話しやすくなったな…

という訳で1限が終わり、旭くんと図書館へ向かう。

道中、なにか話そうと思って、口から出た言葉は、

『今日天気いいね』

那｢あぁ｣

『まだ6月なのに夏みたいに暑いね』

那｢あぁ｣

どうでもいいことばかり…

でも相槌うってくれるだけでありがとう。

そのあと無言が続き、気まずい空気が流れていた。その中旭くんは沈黙を破った。

那｢あんたはバンドの曲とか聴くのか？｣

え…急に…

『聴くよ。これでも私音楽専攻なんだから。音楽大好きだよ。
てかあんたじゃないし。水瀬Aだし』

那｢ふーん…｣

『旭くんって曲作ったりするの？』

那｢あぁ。俺のバンドの曲は全部俺が作詞作曲してる｣

『へぇ、そうなんだ。旭くんが作る曲聴いてみたいな～』

とそこで図書館に着いた。

そして普通にプレゼン準備を始めた。