DESTINY《旭那由多》 (ページ1)

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1．出会いは突然にページ1

大学に入って2か月経った。

まだ慣れないことも多いが、友達もそれなりにでき、授業もそれなりに楽しんでいる。

いつものように全学部共通の英語の授業に向かう。

1限なので朝が弱い私にとっては、早く起きるのが大変である。

そんな眠気が収まるわけもなく、先生の話を聞き流していたのだが、

先「来週からペアでプレゼンをしてもらいます。ペアはくじで決めるぞ～」

プレゼン…

しかもくじ引きで決めるとか…

精神えぐれるよ…

回ってきた箱から紙を取り出して見ると

6

と書かれていた。

「私3番だった。Aは？」

同じ学部の友達の美波が聞いてきた。

『6番だった…別だね…』

先「全員引けたかー？そしたら番号で順番に座っていってくれ。今日はプレゼンの話し合いの時間にするからな。テーマは英語に関することなんでもいいぞ」

え、テーマ雑すぎないか…

不安が残る中6番の所に座る。

そして隣に座ってきた人は…

｢…｣

銀髪で目つきが鋭い感じの人。

この人…めっちゃ無愛想じゃない…？？？

雰囲気的にダークなオーラ出てますけど。

『水瀬Aです。教育学部1年です。よろしくお願いします』

「旭那由多。法学部1年。」

…ん？旭那由多？

この人もしかしてバンドやってる？

以前友達から聞いたことがある。

この大学にGYROAXIAという、今人気急上昇中のバンドのボーカルがいて、旭那由多という名前であると。

『あの…申し上げにくいのですが、バンドやってる人ですか？』

思い切って聞いてみた。

那｢あぁ？今は関係ないだろ。｣

まぁ確かにそうだけど。親睦深めるためにはそのくらいいいじゃん。

那｢親睦？別に俺はお前と親しくなりたいわけじゃない｣

あ、さっきの声に出てた。

｢すいません…じゃあテーマ何にしますか…｣

やりづらくて仕方ない。