愛 の 運命 。4

Destiny 166 ページ22

チャペルに移動しても
まだ機嫌が治らないらしい廉。





そんなに喧嘩するなら
隣に座らなければいいのに、



『 何で一緒に座ってんのさ！ 』


廉「 俺はAの彼氏やからな？
大吾があっちの席座ればいいやん 」




ツンツンして新郎側の席を指差す廉。

しかも大吾呼びって、
いつの間にそんなに打ち解けてるんだって。


この2人はなんだかんだ仲良くなりそうで
面白い、なんて2人のやり合いを見ていると。







望「 あ！勝利来たで！ 」




チャペルに入って来たのは
黒いタキシード姿の佐藤くんで。

あの頃と全く変わらないルックスの良さは
まるでモデルのようにみんなの視線を引き付けた。








大「 勝利〜〜！ 」


大ちゃんとのんちゃんが大きく手を振ると
こちらに気付いてニコッとはにかむ佐藤くん。





『 さすが、廉と張り合ってただけあるね 』


廉「 それって俺のことも褒めてる？ 」


私が頷くと、分かりやすくニヤける廉。







望「 廉ってだいぶチョロいねんな 」


廉「 うっせえ！僻むな 」


望「 僻んでへんわ 」


大「 俺を挟んで喧嘩せんといて？？ 」



その後もしばらく3人の言い合いは続き、
チャペルの席もまばらに埋まってきた頃。







「 新婦入場 」というアナウンスと共に
チャペルの扉が開き、中に入ってきたのは。


『 ……すっごく綺麗。 』





純白のウェディングドレスに身を包み、
幸せそうな笑みを浮かべる
今までで一番綺麗な七瀬だった。

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