Destiny 48 ページ48
廉の家に着くと
合鍵を使ってすぐに玄関のドアを開けた。
中に入るとそこには何もなくて
まるで人がいた形跡もない。
『 廉!!!! 』
名前を呼んでみても
虚しく声が響き渡るだけで、返事はない。
間に合わなかったんだ。
もうここに、君はいない。
ゆっくりと階段を登り
廉の部屋だったドアを開ける。
そこにもやっぱり何もなくて
ほんとに居なくなったことを実感した。
挙げ句の果てに、LINEも電話も繋がらない。
もうこれ以上、廉に会う術はなかった。
2015年1月10日、
廉は突然姿を消した。
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次の日、学校に行くにも廉は迎えに来ない。
廉が朝練の時も1人で登校してたけど
その時とは全然違う。
重い足取りで学校へ向かった。
教室に着くと、
真っ先に駆けつけてきたのは
七瀬と佐藤くんだった。
七「 昨日、大丈夫やった? 」
『 もう、間に合わなかった 』
七「 そっか 」
勝「 廉、連絡先も変えたよね 」
私はただ頷くことしか出来なかった。
そんな私をギュッと抱きしめてくれた七瀬。
涙が止まらなくて
私はしばらくの間、2人の前で泣いた。
でも、いつもみたいに
「 泣き虫やな 」って笑ってくれる廉は
もうここに居ない。
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mii(みぃ)(プロフ) - えみさん» ありがとうございます!!!頑張ります!! (2018年2月11日 15時) (レス) id: 98fec86812 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - とっても面白くてキュンキュンします!更新楽しみにしてます! (2018年2月9日 19時) (レス) id: 532396861e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mii(みぃ) x他1人 | 作成日時:2018年2月6日 16時