愛の運命。 (ページ39)

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Destiny 39 ページ39

廉「てかお前は子供か！！」

迷子になってから
ずっと廉にしがみついたまま離れません。

だって、迷子なんて……いつぶり。

不安で不安で、1人にはなりたくなくて
とりあえず廉にしがみついてる。

廉「あのさ、俺ホテルまでの道知ってるから
別に迷子じゃないんやけど」

『 ……え、そうなの？』

うわー、心配して損したー
なんて嘆きながら即廉から離れる。

廉「お前なあ、、
俺から離れたらほんまに迷子なんで？」

そう言って離れた私をまた引き寄せて
ギュッと手を握ってくる廉。

『 ……へ』

廉「お前迷子になったらめんどくさいから
俺がずっとそばにおったるやん」

『 ……っな // 』

ムカつく……
いつもなら言い返してるとこだけど。

ムカつくけど、かっこいい。

廉「いや、何か突っ込めや」

『 ……ドMなの？』

廉「はあ！？何やねんそれ、
あーお前とおったらほんま調子狂うわ」

呆れたように頭をかく廉の仕草が
いちいちカッコよくてなんか苦しい。

こっちの方がずっとずっと
調子狂わされてるってのに。

廉「とりあえず、歩くで？」

こくん、て頷くと
私の半歩前を歩く廉は
さっきよりずっと遅いスピードで

私に合わせてくれてるのかな、って
またそんな不器用な優しさに胸が高鳴る。

ほんとになんなんだ、このギャップは
隠しきれないかっこよさは。

何で廉は、こんなにかっこいいんだ。

やだ、誰にも見せたくないよ。

こんなにかっこいい廉、誰にも見せたくない。

つい、手に力を込めちゃったから
不思議そうに振り返る廉。

『何でもないよ』って呟いたら
素っ気なくまた歩き始める。

そんな廉の背中を追いかけてたら
余計に切なくなった。