愛の運命。 (ページ31)

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Destiny 31 ページ31

次の日__________

桐「よーし今日は校外学習の班決めするでー

えーと、まーずーはー実行委員！やる人！」

朝から暑苦しい桐山がいつもよりテンション高めで
仕切り始めるHR。

気の乗らない私達は誰も手を挙げなくて。

桐「立候補なかったら俺が決めるで？」

見兼ねた桐山からご指名が入ったのは
「じゃあ、永瀬と中島！頼んだ！」

そう、私と廉だった。

廉「はー何でやねん」

桐「お前ら仲ええし暇そうやん」笑

廉「俺部活で忙しいし！」

若干バカにしたような笑みを浮かべる桐山と
ムキになった廉が言い合いを始める。

と、それを仲裁するかのように
佐藤くんが立ち上がり。

勝「じゃあ俺やりましょうか？」

廉「あ！？」

桐「おーまじか！
じゃあ男子は佐藤に頼もか」

廉「ちょちょちょい待った！
しゃーないから俺がやったるわ！」

桐「おお！お前らええやつやなあ！！！
でも男から1人だけやしな～」

「どうしよか～」なんて悩む桐山に
佐藤くんはまたあり得ない一言を放つ。

勝「中島さんが選べばよくないですか？」

『はっ！？』

思わず振り返ると
やっぱりあの悪戯な笑みを浮かべていた。

桐「おおーそれええな！
一緒にやるの中島やしな」

桐山もそこで同調して
結局私が佐藤くんか廉を選ぶことに。

私がどっちを選んだって
その派閥の女子達から冷たい目で見られるわけで。

私の立場はもうそこにはなかった。

桐「中島、どっちがええ？」

桐山に催促されて
私はもうどうにでもなれと思って
小さく廉の名前を呟いた。

桐「ほい！じゃあ永瀬と中島な～

って俺が選んだ通りやん！」

桐山は1人ツッコミをしながら
書類に私たちの名前を書いていた。